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表示灯をカメラで読み取り設備の稼働を監視する機能、セーフィーが映像解析基盤に追加

ANDG CO., LTD.
2026年10月16日

クラウド録画サービスを手掛けるセーフィーは、クラウドカメラの映像をAI(人工知能)技術で解析する同社基盤に、設備の表示灯の点灯・点滅を読み取って稼働状況や停止履歴を可視化する機能を追加し、2026年10月13日に提供を開始した。設備の稼働・停止・異常を自動で判定し、担当者への通知や該当時刻の録画映像の確認、稼働率の分析などを1つのダッシュボードにまとめる。異常や停止の早期発見や、現場の改善を図る。同日に発表した。

 セーフィーは、クラウドカメラで撮影した映像をAI(人工知能)技術で解析するための基盤「Safie AI Studio」を提供している。このほど同基盤の新機能として、カメラ映像に映る設備の表示灯を読み取り、設備の稼働状況や停止の履歴を可視化する「AI-App(アイアップ) 設備ウォッチャー」を追加し、2026年10月13日に提供開始した(図1)。製造ラインや物流施設の設備を改修したりセンサーを新設したりせずに稼働監視の仕組みを整え、異常や停止への気付きと、稼働データに基づく改善活動につなげられるとする。

図1:「AI-App 設備ウォッチャー」のダッシュボード画面

 AI-App設備ウォッチャーが読み取る表示灯は、積層信号灯や回転灯、制御盤ランプなど。対応カメラはフルクラウド型のセーフィー製カメラ全般で、既設のカメラにも後から追加できる。

 具体的には、カメラ映像の中で監視したい表示灯ごとに検知エリアを指定する。表示灯の色と点灯/点滅の組み合わせが「稼働中」「停止」「警告」「異常」のどれに当たるかなどを事前に定義し、Safie AI Studio上で設備の状態を自動判定する。判別する色は、提供開始時点で赤、黄、緑の3色となる。

 判定結果は専用ダッシュボードに集約し、稼働状況のほか日別のタイムライン、稼働率、停止回数・時間、異常の履歴などを表示する。異常や停止を検知すると、メールやプッシュ通知、Webhookで担当者に知らせる。

 通知からは該当時刻の録画映像に直接移り、停止時の状況を遠隔から確かめられる。停止ごとに原因や対応内容を記録する機能も備える。

 セーフィーは提供に先立ち、ソフトクリーム関連の食品を手掛ける日世の南アルプス第一工場(山梨県南アルプス市)で、2026年6月から9月上旬まで実証実験を実施した(写真1)。日世は異物検出機をCCP(Critical Control Point:重要管理点)として運用しており、実証ではNG発報履歴と録画映像をダッシュボード上で結び付け、紙の記録を探して映像をさかのぼる作業をなくした。

写真1:実証実験を実施した日世の南アルプス第一工場(山梨県南アルプス市)

 一般的に、PLC(Programmable Logic Controller)に未接続の機器をIoT(Internet of Things:モノのインターネット)化するにはコストと工数がかかる。日世は本来、信号灯の状態を収集し、タイムスタンプと映像を結び付ける仕組みの構築を検討していたが、追加工事を伴わない方式の採用を決めた。従来は、帳票から検出日時を割り出してカメラ映像をさかのぼる手間がかかっていた。

 日世は今後、信号灯の点灯検知にとどまらず、搬送工程での不良の自動検知や、作業手順の省略・不安全行動の検知へと応用範囲を広げる余地があるとみている。一方のセーフィーは利用企業の声を取り入れながら、対応する現場や用途を広げる方針だ。

 AI-App 設備ウォッチャーは、月額オプションサービスとして提供する。価格は要問い合わせ。