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長崎国際観光コンベンション協会、市内の商店などに「Alipay(支付宝)」の導入サービスを提供
2017年11月9日
長崎市と周辺地域の観光およびコンベンション事業の振興を図る長崎国際観光コンベンション協会は、中国のアリババが展開する決済サービス「Alipay(支付宝)」を市内の商店などが利用できるようにするサービスの提供を開始した。システムを構築したキャナルペイメントサービスと、その親会社である日本ユニシスが2017年11月1日に発表した。
「Alipay(支付宝)」は中国のモバイル決済市場で最大のシェアを持つサービス。2015年度時点で実名ユーザー数が4億5000万人を超えている。訪日中国人観光客にとっては、買い物などの各種決済が容易になるため、国内事象者にすれば売り上げ増を期待できる。そのため、Alipayを決済手段に追加する動きが広がっている。
今回、長崎国際観光コンベンション協会はAlipayと包括加盟店契約を結ぶことで、同協会の加盟店がいつでもAlipayを利用できるようにした。実際には、Alipayの決済サービスプロバイダーであるキャナルペイメントサービスが間に入る形である(図1)。
この仕組みは、経済産業省の2016年度補正予算「IoTを活用した新ビジネス創出推進事業(IoT活用おもてなし実証事業「ローカルプラットフォーム」実証)」における「おもてなしプラットフォーム」の一環。おもてなしプラットフォームは、訪日外国人旅行者が、周遊から飲食、買い物までの決済をスマートフォンだけで完結できるようにするものだ。
商店などの事業者は、おもてなしプラットフォームを利用すれば決済手続きが容易になるほか、自身の店舗の情報を利用者に配信することなどが可能になる。経産省は、おもてなしプラットフォームを2020年までの実用化を目指している。
企業/組織名 | 長崎国際観光コンベンション協会 |
業種 | 公共 |
地域 | 長崎市 |
課題 | 訪日中国人観光客の満足度を高めるための決済サービスの導入が待たれていた |
解決策 | 中国最大のモバイル決済サービス「Alipay(支付宝)」を協会が包括契約を結び加盟店であれば、いつでも利用できるようにした |
推進母体/体制 | 長崎国際観光コンベンション協会、キャナルペイメントサービス |
活用しているデータ | 1人ひとりの訪日外国人が利用する決済手段のデータ |
採用している製品/サービス/技術 | キャナルペイメントサービスが提供するAlipayの決済サービスと、おもてなしプラットフォーム |
稼働時期 | 2017年11月から |