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鳥羽商船高専とゼクト、医療サービスの向上に向けたスマホ用アプリを共同で開発

DIGITAL X 編集部
2017年11月29日

鳥羽商船高等専門学校(三重県鳥羽市)と、ゼクト(三重県伊勢市)は共同で、医療サービスの向上に向けたスマートフォン用アプリケーションを研究開発する。データベース管理システムを提供するインターシステムズジャパンが2017年11月13日に発表した。

 鳥羽商船高専は、全国高等専門学校プログラミングコンテストで最優秀賞を受賞するなど、スマートフォンとIoT(Internet of Things:モノのインターネット)を使ったシステムの開発ノウハウを蓄積している。一方のゼクトは、人間ドックや健康診断などの検査順序を案内するスマホ用システムを開発するなど、患者向けサービスを提供するためのシステムを多数、開発している。

 今回の共同研究では、診察の予約とリマインドから、病院内の誘導、医療データの提供、会計、薬の処方、予防医療のためのフォローアップまでをカバーするスマホ用アプリの開発を目指す(図1)。病院ではカルテ情報などの電子化が進んでいるが、病院内での利用にとどまっている。開発するシステムでは、そうしたデータを患者向けサービスの向上に利用する。

図1:開発するシステムが備える予定の機能

 次の段階では、歩数計のデータや、食事の摂取履歴、薬の服用情報、血圧、体重などのデータなども集積していく計画である。各種計測機器はスマホ経由でデータをデータベースに送信する仕組みを考えている。研究開発には、三重県の医療施設だけでなく、首都圏などの医療施設や大学などの研究機関からも協力を得ることが決まっているという。

 さまざまな医療関連データの管理には、オブジェクトデータベース「Intersystems Caché」(米インターシステムズ製)を利用する。米国では多くの大病院が、電子カルテシステム用のデータベースとして採用しているという。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名鳥羽商船高等専門学校、ゼクト
業種医療・健康
地域三重県鳥羽市、同伊勢市
課題医療データの電子化が進んでいるが、診察予約など、病院が患者に提供するサービスの改善に利用できる余地がある
解決の仕組みスマートフォン用アプリケーションを開発し、患者が診察の予約や病院が提供するデータを参照できるようにする
推進母体/体制鳥羽商船高等専門学校、ゼクト、インターシステムズジャパン
活用しているデータ各種の医療データ
採用している製品/サービス/技術「Intersystems Caché」(米InterSystems製)
稼働時期未定