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山口FGと山口銀行、取引先に提案するビジネスマッチング先をAIで抽出

DIGITAL X 編集部
2018年1月18日

山口フィナンシャルグループ(山口FG)と山口銀行は、取引先企業に紹介するビジネスマッチングの相手企業をAI(人工知能)で抽出する実証実験を開始した。両社らが2018年1月15日に発表した。

 山口フィナンシャルグループ(山口FG)と山口銀行は、地域社会や経済の活性化に向けた重要施策として、取引先企業に新たなビジネス相手を紹介する「ビジネスマッチングサービス」を展開している。今回、より良い候補企業を効率良く抽出するためにAI(人工知能)を活用する。

 実証実験では、帝国データバンクが持つ日本全国の企業の販売先や仕入先などをまとめた「企業信用調査データ」と、山口銀行の顧客企業のデータの組み合わせをAIで分析し、成立の可能性が高いマッチング相手の抽出を学習する。学習させたAIで、山口銀行が持つ顧客データを分析しマッチング相手を抽出する(図1)。まずは、山口県下松市にある日立製作所の鉄道車両工場に適したマッチング候補先を抽出し、有効性を検証する。

図1:帝国データバンクと山口銀行のデータで学習し、最適なマッチング相手を抽出する

 山口FGと山口銀行は、実証実験を契機に、ビジネスマッチングサービスの業務効率と、マッチングの成立率を高められるように、先進的な手法の導入を目指す。AIの「Hitachi AI Technology/H」を提供する日立製作所と帝国データバンクは、新たな付加価値を持つデータやサービスの創出を目指す。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名山口フィナンシャルグループ、山口銀行
業種金融・保険
地域山口県下関市
課題取引先企業にとって最適なマッチング相手を見付けるのが難しい
解決の仕組み全国の企業データで学習したAIに企業データを与えて、最適なマッチング候補を抽出する
推進母体/体制山口フィナンシャルグループ、山口銀行、日立製作所、帝国データバンク
活用しているデータ帝国データバンクの企業信用調査データ」と山口銀行が持つ取引先企業の事業データ
採用している製品/サービス/技術AI「Hitachi AI Technology/H」(日立製作所製)