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高松市、次世代の都市計画に役立てるデータ活用環境を産官学で構築へ

DIGITAL X 編集部
2018年3月7日

香川県高松市は、市に関するデータを活用するための環境作りに乗り出す。政府や、学術研究機関、企業が各種データを自由に利用できる環境を整備することで、高松市が抱える課題の解決につながるサービスの登場を期待する。システム構築に協力するNECが2018年2月27日に発表した。

 香川県高松市が目指すのは、これからの都市開発に向けて各種データを統合的に収集・分析できる環境。同用途に向けてヨーロッパで採用が進むオープンソースソフトウェア(OSS)の「FIWARE」をベースに構築したい考えだ。そのためもあり高松市では、FIWAREを基にNECが開発した「データ利活用基盤サービス」を2018年2月27日から利用を開始してもいる。

 新しいデータ活用環境の構築に向けては、高松市のシステムの構築・運用で得たノウハウを活かす(図1)。そのうえで、高松市が保有する実証可能なデータも新システムに提供する予定である。

図1:左が高松市のシステムで、右が新たに構築したい環境。市のシステムの構築・運用で得たノウハウや、市が持つデータを新しい環境で活用する

 新しい環境が完成した際には、データを分析できる人材の発掘・育成にも取りかかる。データ活用に必要な知識と、その習得を支援するうえで何が必要かを検討し、人材の発掘・育成によって高松市におけるデータ活用の動きの活性化を図る。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名香川県高松市
業種公共
地域香川県高松市
課題産学民官が自由にデータを利用し、都市機能に関するさまざまなサービスを開発する環境がほしい
解決の仕組みヨーロッパで次世代の都市開発に使用する例が多いオープンソースソフトウェア(OSS)「FIWARE」を基盤とした環境を構築
推進母体/体制香川県高松市、香川大学、香川高等専門学校、NEC、STNet
活用しているデータ都市機能に関する多様なデータ
採用している製品/サービス/技術オープンソースソフトウェア「FIWARE」
稼働時期不明