• UseCase
  • 流通・小売り

工具などを通販するMonotaRO、同社初の実店舗は佐賀大構内の無人店舗

DIGITAL X 編集部
2018年3月27日

工業用間接資材の通信販売を手掛けるMonotaROが、佐賀大学の本庄キャンパス内に無人店舗を2018年4月2日にオープンする。同社初の実店舗になる。MonotaROと、店舗開発に協力したオプティムが2018年3月19日に発表した。

 店舗の名称は「モノタロウAIストア powered by OPTiM」。2018年4月2日に開店し、およそ2000品目の商品を扱う(図1)。MonotaROにとって初めての実店舗であり、かつ大学構内に開店する無人店舗としても、これが国内で初めてという。

図1:佐賀大学の本庄キャンパス内に開店する「モノタロウAIストア powered by OPTiM」

 店舗の利用には、スマートフォン用アプリケーション「モノタロウ店舗」(iOS/Android対応)が必要になる。利用者は、入店時にアプリを起動し入店コードを発行すると画面にQRコードが現れる。このQRコードを店舗入口にあるゲートにかざすとゲートが開き、店内に入れる。

 店内で買いたい商品を見付けたら、商品のバーコードをスマホのカメラで読み取り、商品はかごに入れる。すべての買い物が終われば、アプリ画面にある「決済へ進む」ボタンを押すことで決済が確定し、画面にQRコードが現れる。そのQRコードをゲートにかざすとゲートが開き退店できる。

 店舗には入退店ゲートのほか、カメラやセンサー設置してある。それらから得たデータをAI(人工知能)で分析することで、万引きなどの犯罪行為を検知sるうほか、時間帯別の来店状況などを把握しマーケティング活動に利用する。

 今回の店舗運営では、無人店舗で問題になる点の洗い出しや、それら問題の解決策などを検証する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名MonotaRO
業種流通・小売り
地域兵庫県尼崎市
課題Web通販では注文から配達までの時間がかかってしまう。店舗運営には人員が必要で人件費がかかる。長時間労働の問題も発生しやすい
解決の仕組み来店客がスマホで商品を決済し、センサーやカメラで監視する無人店舗を開店
推進母体/体制MonotaRO、オプティム、国立大学法人佐賀大学
活用しているデータ商品の価格や数量のデータ、カメラやセンサーが検出したデータなど
採用している製品/サービス/技術スマホアプリ「モノタロウ店舗アプリ」(MonotaRO製)、AI・IoT基盤「OPTiM Cloud IoT OS」(オプティム製)、店舗管理支援サービス「Smart Retail Management」(オプティム製)など
稼働時期2018年4月2日から