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仏BNPパリバの個人信用部門、顧客とのコミュニケーション手段を一元管理へ

DIGITAL X 編集部
2018年3月29日

ヨーロッパ最大の金融機関である仏BNPパリバ傘下で個人信用事業を手がけるBNP Paribas Personal Financeは、顧客とのコミュニケーション手段を一元的に管理する。顧客に合わせ、紙と電子メール、Webサイトなどを使い分けながら運用負荷を軽減する。システムを納入したカナダOpenTextの日本法人が2018年3月22日に発表した。

 仏BNP Paribas Personal Financeは、世界30カ国で個人向けの融資事業を展開している。これまで顧客とのコミュニケーション手段に紙や、電子メールなどを使ってきたが、それぞれを異なるシステムで運用していたため、新しいメッセージを発信する際には、それぞれで設定変更が必要になるなど運用効率が低かった。

 新システムでは、紙、電子メール、Webサイトなどの手段を一元的に管理し、個々の顧客に合わせて、異なるメッセージを送ることもできる。どの顧客に、どのようなメッセージを、どの手段で送信したのかも把握できる。新システムの導入に合わせて、紙で送っていたメッセージの大部分を、電子メールやPDFファイルなどに切り替えている。結果、紙の消費量は半減し、航空便を使う回数は5000回程度から400回程度にまで減ったという。

 システム選定では、顧客コミュニケーションにかかるコストの削減や、送信方法や送信内容を柔軟に変更する機能、送信メッセージ数の急増に耐えられる拡張性を重視した。結果として加オープンテキストの「OpenText Exstream」を選んだ。

 BNP Paribas Personal Financeでは3年前、フランスでの事業を担当する部門に、接客業務の改善と社外コミュニケーションの管理に向けた部署を開設していた。その部署が、今回の新システム導入を担当した。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名仏BNP Paribas Personal Finance
業種金融・保険
地域フランス・パリ
課題顧客にメッセージを送信する際に、送信手段ごとに異なるシステムを使用していたので、設定変更などに手間がかかっていた
解決の仕組みさまざまな送信手段に対応するコミュニケーション管理システムの導入
推進母体/体制仏BNP Paribas Personal Finance、カナダOpenText
活用しているデータ顧客に送るメッセージ、顧客の属性など
採用している製品/サービス/技術顧客コミュニケーション管理システム「OpenText Exstream」(カナダOpenText製)
稼働時期不明