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レオパレス21、アパートの駐車場とゴミ置き場をセンサーで監視する実証実験

DIGITAL X 編集部
2018年3月29日

賃貸マンション事業などを手がけるレオパレス21は、賃貸アパートの駐車場とゴミ置き場をセンサーで監視する実証実験を始めた。共有エリアの不正使用防止が目的。同社と、実験に協力するKDDI、アイレットが2018年3月23日に発表した。

 実験は、埼玉県川口市でレオパレス21が管理する集合住宅で実施する。契約駐車場の地面に地磁気センサーを、ゴミ置き場の扉に開閉センサーを設置する(図1)。センサーが検知したデータはクラウドに送り、駐車場やゴミ置き場の最新場として表示する。状況はWebブラウザで参照できるほか、不正駐車や時間外のごみ出し、不法投棄を検知すれば管理者に自動で通知する。

図1:駐車場の地面に設置した地磁気センサー(左)と、ごみ出し場の扉に設置した開閉センサー(右)

 センサーデータは、LPWA(Low Power Wide Area)ネットワークで、それぞれ専用の受信機に送る。地磁気センサーはLoRa規格の無線通信機能を、開閉センサーは独EnOceanが開発した無線通信機能を搭載する。受信機はコンピュータボード「Raspberry Pi」経由でLTEの通信機につながり、そこからAmazonのクラウドサービス「AWS(Amazon Web Services)」にデータを送る(図2)。

図2:埼玉県川口市での実証実験で使用する機器の構成

 実験では、センサーや無線通信技術を検証するほか、賃貸物件向けの各種サービスへの応用方法を模索する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名レオパレス21
業種サービス
地域埼玉県川口市
課題賃貸アパートの契約駐車場への不正駐車や、時間外のごみ出し、不法投棄が後を絶たない
解決の仕組み駐車場の地面に地磁気センサーを、ごみ出し場の扉には開閉センサーを設置。検出値をLPWAとLTE経由でクラウドに送信
推進母体/体制レオパレス21、KDDI、アイレット、オプテックス
活用しているデータ駐車場の地面に仕込んだ地磁気センサーの検出データ、ゴミ出し場の扉に仕込んだ開閉センサーの検出データ
採用している製品/サービス/技術地磁気センサー、開閉センサー(オプテックス製)、LoRa受信機、LTE通信機(KDDI製)、EnOcean受信機(独EnOcean製)、センサーデータ管理用サーバーアプリ(アイレット製)
稼働時期2018年3月26日