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イトーキ、「5G」時代の働き方を想定したオフィスを試作

DIGITAL X 編集部
2018年3月30日

オフィス家具大手のイトーキは、次世代移動通信方式「5G」時代を想定したオフィスを試作した。テレワーク中の従業員が相手でも、対面と変わらない感覚で円滑にコミュニケーションを取れるという。2018年3月26日に発表した。

 イトーキが構築した次世代オフィスの中心となるのは、5G基地局を内蔵した会議室用テーブル(図1)。同社が開発したシート状のアンテナを内蔵し、5Gの特徴である「大容量」「低遅延」「同時多数接続」の無線通信を誰でも利用できる。

図1:イトーキが試験的に構築した5G時代のオフィス。テーブルは5Gの基地局を内蔵している

 5G通信を利用することで、テレワーク中の従業員とのビデオ会議においても、低遅延かつ高画質の映像を使って、対面時と変わらないコミュニケーションが可能になるとする。

 またオフィスチェアには、無線通信機能とセンサーを内蔵。働く人の座る姿勢を検知しアプリに送信する。どのような姿勢で座っているのか示すことが、従業員の健康維持と増進、生産性向上につながるとしている。

 いずれもイトーキが、情報通信研究機構(NICT)から受託して開発し、シャープとの共同研究として進めてきた。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名イトーキ
業種製造
地域大阪市城東区
課題テレワークなど「場所を選ばない働き方」を試みる企業が多いが、従業員同士のコミュニケーションが完全とは言えない。
解決の仕組み次世代移動通信方式「5G」の基地局をオフィス内のテーブルに内蔵し、高速無線通信でテレワーク先と通信する
推進母体/体制イトーキ、国立研究開発法人情報通信研究機構、シャープ
活用しているデータ会議の画像データ、資料データなど
採用している製品/サービス/技術5G基地局内蔵テーブル、無線通信機能内蔵のオフィスチェア(いずれのイトーキ製)
稼働時期不明