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福岡県久山町、健康増進に向け疾患の発症に関する「ひさやま元気予報」を提供へ

DIGITAL X 編集部
2018年4月13日

福岡県糟屋郡の久山町は2018年夏から、住民の健康増進に向けて疾病に関する情報を「ひさやま元気予報」として提供する。1961年から九州大学と実施してきた疫学調査「久山町研究」※1の研究成果に基くもので、DeNAが開発する。サービスを開発するDeNAが2018年4月12日に発表した。

 「ひさやま元気予報」は、個々人の健康診断の結果に基づき疾病の発症に関する情報を、いわゆる天気予報を模したデザインで表示するもの(図1)。各疾患の5年後、10年後、15年後の発症確率をシミュレーションすることで、より健康的な生活習慣に結びつくことを期待する。まずは糖尿病と心血管病を対象にし、認知症などの疾病も随時追加していく予定である。

図1:「ひさやま元気予報」の画面例

 福岡県糟屋郡の久山町では、1961年から九州大学とともに、疫学調査「久山町研究」に取り組んでいる。久山町の住民を対象にした疫学調査で、40歳以上の全住民の健康診断結果のデータを蓄積している。その成果は、健診受診率や剖検率、追跡率の高さから精度が高い研究だとされている。

 ひさやま元気予報は、この久山町研究をベースに、DeNAがゲーム事業やヘルスケア事業などに適用しているデータ分析とサービス運用のノウハウを組み合わせることで、住民が継続的に利用できるようにしたものである。DeNAは、ひさやま元気予報の機能を持つスマホ用アプリ「KenCoM(ケンコム)」を住民に提供する予定。KenCoMは、同社のヘルスケア事業会社であるDeSCヘルスケアが提供する健康増進支援サービスである。

 久山町は今後、ひさやま元気予報の提供により町民の健康増進に取り組み、健康長寿のまちづくり・地方創生を推進する。九州大学は「久山町研究」の研究成果を社会実装することで、健康づくりを支援し生活習慣病の予防に貢献したい考えだ。各者とも、健康増進の取り組みとして他自治体を含めた社会への普及を目指す。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名福岡県糟屋郡久山町
業種公共
地域福岡県糟屋郡の久山町
課題町民の健康増進に取り組み、健康長寿のまちづくり・地方創生を推進したい
解決の仕組み九州大学と1961年から取り組んできた「久山町」のデータに基づき、疾病の発症率を天気予報形式で住民に提供し、生活習慣の改善をうながす
推進母体/体制福岡県糟屋郡久山町、九州大学、DeNA
活用しているデータ1961年から九州大学とともに取り組んでいる疫学調査「久山町研究」によって取得した久山町の40歳以上の全住民を対象にした健康診断の結果
採用している製品/サービス/技術ゲームなどに用いられている継続して利用させる技術など(DeNA製)
稼働時期2018年夏以降