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サウジアラビアの印刷関連事業大手のBIG、サプライチェーンの最適化に向けERPを核にしたデータ統合管理へ

DIGITAL X 編集部
2018年4月16日

サウジアラビアで出版や印刷、プラスティック関連事業などを手がけるOIG(Obeikan Investment Group)は、製造事業におけるサプライチェーンの最適化に向けて、関連データの統合管理に取り組む。そのための基盤システムとして、製造業向けERP(Enterprise Resources Planning)を導入。そのうえに新たなSCM(サプライチェーン管理システム)を構築する。システムを提供する米Inforの日本法人が2018年4月9日に発表した。

 サウジアラビアの首都リヤド市に拠点を置くOIG(Obeikan Investment Group)は、出版・印刷事業から始まり、プラスティックを使った容器やフィルム事業、紙を使った液体容器の製造、さらには教育事業などを手がけるなど、多業種展開する企業である。製品は、中東やアフリカ、トルコで販売している。

 今回は、製造分野における材料のサプライチェーンを効率化するために、グループ内のデータを統合的に管理することを決めた。業務効率を高め、顧客へのサービスの充実を図ることが目的だ。

 データの統合管理のために、まずERPを導入した。そのうえで2018年内に、サプライチェーン管理(SCM:Supply Chain Management)システム、供給者関係管理(SRM:Supplier Relationship Management)システムを開始させる予定である。

 導入するシステムは、いずれも米Infor製。ERPは「Infor LN」、SCMは「Infor Supply Chain Planning」、SRMは「Infor Supplier Exchange」である。他に、GRC(ガバナンスおよびリスクとコンプライアンス)に対応する「Infor Risk & Compliance」、システムの運用基盤「Infor OS(旧Infor Xi)」も利用する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名サウジアラビアObeikan Investment Group
業種製造
地域サウジアラビア・リヤド州リヤド市
課題顧客が望む製品を製造するためには、最適な原材料の調達が不可欠だが、関係者全員が最新情報を参照できなかった
解決の仕組みERPを中核に、各種の関連データを1カ所で統合管理する
推進母体/体制Obeikan Investment Group、米Infor
活用しているデータ受注状況や、必要な原材料の計画地、原材料の調達データなど
採用している製品/サービス/技術大規模製造業向けERPシステム「Infor LN」(米Infor製)
稼働時期SCM/SRMに関しては2018年中に稼働させる予定