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ヤマザキマザック、製造業向けIoTをネットワンシステムズの技術支援受け拡販へ

志度 昌宏(DIGITAL X 編集長)
2018年4月17日

工作機械大手のヤマザキマザックは、工場のデジタル化を進める「Mazak iSMART Factory」の外販において、その中核に位置するエッジコンピューターに関する技術支援をネットワンシステムズから受ける。デジタル化に伴うネットワークやセキュリティなどのIT領域のノウハウに期待し、iSMART Factoryの販売を強化する。

 「Mazak iSMART Factory」は、自社工場におけるデジタル化の取り組みをベースに、工場の運営をデータに基づくスタイルに変えるための仕組み。工場内とネットワークと、管理部門などのオフィス内ネットワークをエッジコンピューターとなる「MAZAK SMARTBOX」で結ぶことで、生産設備のネットワーク越しでの制御と、セキュリティの確保を両立させる。SMARTBOXは、米シスコシステムズと共同開発している。

 SMARTBOXは、製造業向けのオープン通信規格「MTConnect」を採用したゲートウェイ機能と、製造現場のデータを中間・分散処理する機能、および製造現場に対するセキュリティ機能などを提供する。

 今回、SMARTBOXの導入・運用に関わる技術支援を通信系インテグレーターであるネットワンシステムズから受けることを決めた。ネットワンシステムズは、ネットワーク関連技術や、顧客のネットワーク環境に合わせたソフトウェアのプレインストール、保守サービスの後方支援を提供する。

 加えて、ヤマザキマザックの自社工場へのSMARTBOXの展開や、iSMART Factoryの展開に向けた工場内ネットワークの構築とコンサルティング、工場のデジタル化に必要なITとOT(制御技術)の知識も提供する。

 両者は今後、SMARTBOX導入後の遠隔監視・運用サービスの実現に向けも連携する予定である。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名ヤマザキマザック
業種製造
地域愛知県丹羽郡大口町ほか
課題工場のデジタル化に受けたエッジコンピューター「MAZAK SMARTBOX」を開発・販売しているが、IT(情報技術)/OT(制御技術)に関する技術領域では自社だけでは十分にサポートするのが難しかった
解決の仕組みネットワーク技術などを持つシステムインテグレータから技術支援を受ける
推進母体/体制ヤマザキマザック、ネットワンシステムズ
活用しているデータ工場内で稼働している生産設備の稼働状況など
採用している製品/サービス/技術ネットワンシステムズが持つネットワークやIT/OTに関する知見やノウハウ
稼働時期2018年4月から本格展開