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仏PSAグループがコネクテッドカー向けサービス基盤「CVMP」を構築、最初の車種「DS 7 CROSSBACK」を中国で発売

DIGITAL X 編集部
2018年5月1日

仏PSAグループが、インターネットにつながるクルマ「コネクテッドカー」を対象にしたサービス基盤を構築した。同基盤を使った最初の車種となる「DS 7 CROSSBACK」を2018年4月に中国市場に投入した。2018年4月24日、独ハノーバーメッセで発表した。

 仏PSAグループ初のコネクテッドカーとなるのは「DS 7 CROSSBACK」。「DS」は「シトロエン」から独立した高級車ブランドで、DS7 CROSSBACK
は、同ブランドの旗艦モデルとなる大型SUV(Sports Utility Vehicle)である。は2018年4月、まずは中国市場で発売した(図1)。

図1:仏PSAグループ初のコネクテッドカー「DS 7 CROSSBACK」

 同時に、コネクテッドカーのためのサービス基盤「CVMP(Connected Vehicle Modular Platform)」を全世界共通の仕様で構築した。CVMPが提供するサービスは、音声認識による各種の操作や、自動車のメンテナンス状態をスマートフォンから確認する機能など。レンタカー会社やカーシェアリング事業者に向けた遠隔からのメンテナンス機能なども用意する。

 CVMPは、中国HUAWEIが提供するIoT(Internet of Things:モノのインターネット)向けクラウド基盤「OceanConnect IoT」上に構築した。コネクテッドカーに対し全世界で同じサービスを提供する必要があるため、クラウド基盤も全世界で同じサービスを提供している仕組みを採用したとしている。PSAグループとHUAWEIは、2017年11月にCVMPの実現に向けて提携している。

 Groupe PSAは、DS 7 CROSSBACKで実現したコネクテッドカー向けサービスを今後、同社のすべての車種に展開する方針である。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名仏PSAグループ
業種製造
地域仏パリ
課題コネクテッドカーに世界共通のサービスを提供する仕組みを作りたい
解決の仕組み全世界で展開しているIoT向けクラウド基盤を利用する
推進母体/体制Groupe PSA、中国HUAWEI
活用しているデータナビゲーション用地図データ、インフォテインメント用データ、走行状況データなど
採用している製品/サービス/技術IoT向けクラウド基盤「OceanConnect IoT」(HUAWEI製)
稼働時期2018年4月