• UseCase
  • 製造

アマダ、スマートファクトリーの実現に向け日立と共創

DIGITAL X 編集部
2018年6月20日

製造機械大手のアマダは、主力の生産拠点である富士宮工場のスマートファクトリー化に取り組む。生産効率を高めると同時に、バリューチェーンの最適化を目指す。そのためにIoT(Internet of Things:モノのインターネット)プラットフォームを持つ日立製作所と共創(オープンイノベーション)する。日立が2018年6月1日に発表した。

 アマダは、マスカスタマイゼーション時代に向けて、中期経営計画「TASK 3・2・1」を掲げ、ものづくり改革に取り組んでいる。自社製品においても、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)を組み込んだ生産支援ソリューション「V-factory」を構築し、その強化・拡大を図っている。

 今回、自社の生産ラインにIoT技術を適用する。第1段階として主力の生産拠点である富士宮工場(静岡県富士宮市)のスマートファクトリー化に取り組む。IoTを使って、V-factoryと連携する生産ラインを構築する(図1)。製造現場のKPI(重要業績評価指標:Key Performance Indicator)を確認するための「製造ダッシュボード」も用意する。

図1:アマダの主力拠点である富士宮工場において、IoTを使った生産向上に取り組む

 富士宮工場のスマートファクトリー化を基に、国内外のサプライヤーが持つ生産情報などとも連携し、バリューチェーン全体の最適化を目指す。将来的には、アマダの国内外の製造拠点にも適用していく考えである。

 共創において日立は、IoTプラットフォーム「Lumada」のほか、自社やグループ企業、顧客などと取り組んでいる生産性の向上や経営の効率化などに向けた知見を提供する。なお2017年9月には、日立産機システムがアマダの土岐事業所(岐阜県土岐市)において、設備稼働状況をIoTを使って視覚化するシステムを構築しており、今回は日立と日立産機システムも連携する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名アマダ
業種製造
地域神奈川県伊勢原市
課題多品種少量生産時代に向けて、より効率が高い生産ラインを構築すると同時に、部材の供給元から製品の納入先までのバリューチェーンの最適化を図りたい
解決の仕組み工場の生産設備をIoTの技術を活用して制御する
推進母体/体制アマダ、日立製作所、日立産機システム
活用しているデータ製造データ、必要な部材のデータ、受注データなど
採用している製品/サービス/技術IoTシステム基盤「Lumada」(日立製作所製)
稼働時期不明