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養老乃瀧、未成年の飲酒防止に向け来店客の画像をAIで分析

DIGITAL X 編集部
2018年6月21日

居酒屋チェーンを運営する養老乃瀧が、未成年者への酒類の提供を防ぐために、来店客の写真画像をAI(人工知能)で分析する実証実験を2018年6月1日から開始している。2018年5月28日に発表した。

 実証実験は、養老乃瀧が運営する居酒屋チェーン「一軒め酒場」の新橋店で実施する。一軒め酒場は、低価格なメニューをそろえた業態で、若年層の利用客も多い。ただ近年は、未成年者に酒類を提供すると、営業者側の確認不足を問われて罰則を課せられる。また酒に酔った未成年者が事件に巻き込まれる例も増えている。

 そこで実験では、来店客の画像をAI(人工知能)で分析することで年齢を推定し、未成年への酒類の提供を防ぐ(図1)。これまで、来店客の年齢確認は店員の目視に頼っていた。しかし目視だけでは来店者の年齢を正確に判定するのは難しい。特に最近は、外国人店員が増えており、彼らが日本人の年齢を判定することは、さらに難しいという。

図1:来店客のカメラ画像をAIで分析した結果。年齢や性別だけでなく表情なども判定している

 画像分析には、業務システムのクラウドサービスを展開するチャオの「Ciao Camera」を利用する。カメラで撮影した画像をクラウドに送信し、AIで分析して年齢を判定する。養老乃瀧は、実証実験を機に、他店舗への画像分析システムの導入も検討している。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名養老乃瀧
業種サービス
地域東京都豊島区
課題若年層を取り込みたいが、未成年者には酒類を提供できない。外国人店員が増え目視での年齢推定が難しくなってきた
解決の仕組み来店客の姿をカメラで写し、その画像をクラウド上のAIで分析し年齢を判定する
推進母体/体制養老乃瀧、チャオ
活用しているデータ来店者を撮影した画像データ
採用している製品/サービス/技術クラウドAI連携カメラシステム「Ciao Camera」(チャオ製)
稼働時期2018年6月1日