オリコ、審査など各種業務の効率化と新ビジネス創出に向けAIの「DataRobot」で自動化を促進

　オリエントコーポレーション（オリコ）はこれまでもクレジットカードの審査に機械学習を活用してきた。今回、機械学習の専門知識を持たない従業員でも利用でき環境を用意するために、予測モデル作成の自動化が図れる米DataRobotの「DataRobot」を導入した。

　事前に実証実験を実施したところ、次のような結果を得られた。（1）クレジット審査予測モデルの精度向上、（2）ダイレクトメールなどの顧客アプローチ施策における反応率向上、（3）数カ月の期間を要するデータ分析作業が数日～1週間程度で完了し生産性が向上、（4）スコアリング手法を用いる業務全般に対する有効性、の4つである。

　オリコは今後、DataRobotを審査業務に限らず、さまざまな業務に適用するほか、新しいビジネスモデルの構築などにも利用する考え。2018年4月に発足させた「デジタルイノベーション室」がDataRobotの適用範囲を広げるための推進役になる。

　DataRobotは、ブラウザー上でデータをドラッグ＆ドロップするだけで機械学習モデルを構築できるシステム。モデルも自動的に学習し、専門知識がなくても機械学習によるデータ分析を可能にする。オリコはDataRobotの機械学習性能の高さ、使いやすさ、既存システムとの親和性などに注目したといている。