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三井住友海上グループのエーシー企画、自動車整備業者の支援策としてGMOのIoTサービスを提供

DIGITAL X 編集部
2018年9月20日

三井住友海上グループのエーシー企画は、自動車保険の代理店である自動車整備業者に向けた支援策として、GMOクラウドが提供する自動車向け自動車のIoT(モノのインターネット)サービスを2018年10月1日から販売する。車両の状態をリアルタイムに把握し、故障などが発生する前の整備サービスの提供などを可能にする。2018年9月6日に発表した。

 三井住友海上火災保険グループのエーシー企画は、自動車整備業者を組織化した「アドバンスクラブ」を運営し、彼らの業務を支援している。アドバンスクラブの会員は、三井住友海上の自動車保険の代理店であり、その数は2018年7月末の時点で2148社に上る。

 2018年10月から、会員企業の支援策として、GMOクラウドが展開する自動車向けのIoT(モノのインターネット)サービス「LINKDrive PRO byGMO(以下LINKDrive PRO)」を販売する。整備事業者の顧客であるカーオーナーに、スマートフォン用アプリケーション「LINKDrive」と車載コネクタ「LINKDriveコネクタ」を提供し、それらをLINKDrive PROと連携することで、顧客の車両状態や走行データなどを整備事業者がリアルタイムに確認でき、各顧客が持つスマホアプリに最適な情報を創始できるようになる(図1)。

図1:LINKDrive PROを利用することで、自動車整備業者は顧客の車両状態を常に把握できる

 LINKDriveコネクタは、自動車のOBDⅡ(On-Board Diagnostics Second Generation)端子に挿し込むデバイスで、自動車のさまざまなデータを収集する。それらデータは、クラウド上で蓄積し常時解析する。結果、たとえばバッテリー始動電圧の低下が検知されれば、整備事業者にアラームが通知され、整備事業者は顧客のスマホに対し始動できなくなる前の整備が有効なことを知らせ、整備をうながせる。

 エーシー企画は、アドバンスクラブの会員企業と顧客の関係性を強化するために、GMOクラウドのIoTソリューションの利用を検討し、2018年4月からモデル店舗で実証実験に取り組んできた。十分な成果が確認できたとして、エーシー企画とGMOクラウドは2018年9月5日に業務提携し、アドバンスクラブへIoTサービスを販売することにした。

 両者は今後、LINKDrive PROの利用方法などを説明するセミナーを全国で開き、利用をうながし、IoTを活用した整備事業およびアフターサービスの提供を支援していく。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名エーシー企画
業種金融・保険
地域東京都千代田区
課題コネクテッドカーの時代にはカーオーナーとメーカーの関係性が強まることが予想され、整備業者とカーオーナーの関係性が薄れる可能性がある
解決の仕組み自動車に後付けできるIoTデバイスを使って車の状況を把握し、故障などが発生する前に整備が必要なことを通知する
推進母体/体制エーシー企画、三井住友海上保険、GMOクラウド
活用しているデータ自動車のOBDⅡ(On-Board Diagnostics Second Generation)端子経由で取得できる車両の状態を示すデータ
採用している製品/サービス/技術整備事業者向けクラウドサービス「LINKDrive PRO byGMO」、カーオーナー用スマホアプリ「LINKDrive」、車載コネクタ「LINKDriveコネクタ」(いずれもGMOクラウド製)
稼働時期2018年10月