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自治医科大学、心臓病や脳卒中の予防研究にAIによる血圧パターン抽出へ

DIGITAL X 編集部
2018年12月10日

自治医科大学は、心臓病や脳卒中などの予防研究において、患者に特徴的な血圧のパターンをAI(人工知能)で抽出し発病などを予測できるようにする。AI技術を提供する米SAS Instituteの日本法人が2018年12月5日に発表した。

 自治医科大学が進めているのは、心臓病や脳卒中といった循環器疾患の患者に特徴的な血圧のパターンを抽出する研究。これまでの最高血圧と最低血圧の測定だけでは難しかった脳卒中や心臓病などの疾患・発病・発作を予測し、健康寿命の延伸や医療費の削減が目標だ。

 今回、患者が自由に行動している中での血圧変動を24時間、断続的に計測できる血圧測定器「ABPM(Ambulatory Blood Pressure Monitoring)」をエー・アンド・デイが開発。これを循環器疾患の患者を含む患者に装着することで、日内変動を含め、より連続的かつ詳細な血圧データを計測する。

 ABPMで収集したデータを、機械学習技術で分析。まずは、特徴的な血圧波形パターンを示す患者のグループ化を検討する。将来的には、循環器疾患の発病や発作を予測するためのモデル開発を目指す。機械学習のノウハウは、米SAS Instituteの日本法人が提供し、研究を支援する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名自治医科大学
業種医療・健康
地域栃木県下野市
課題心臓病や脳卒中の発病などの予測は、従来の最高・最低血圧の測定では難しかった
解決の仕組み24時間、断続的に計測した血圧データの中から、心臓病や脳卒中の患者に特徴的な血圧のパターンをAI(機械学習)で抽出する
推進母体/体制自治医科大学、SAS Institute Japan、エー・アンド・デイ
活用しているデータ24時間、断続的に計測した血圧データ
採用している製品/サービス/技術AI技術(機械学習、SAS Instituteが提供)、血圧変動を24時間断続的に計測できる測定器(エー・アンド・デイ製)