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ブリヂストン欧州法人、8つのタイヤ工場をスマート化しデータの一元管理へ

DIGITAL X 編集部
2019年1月11日

ブリヂストンの欧州法人が、欧州8拠点にあるタイヤ工場のスマート化を図っている。数千台規模の機械/装置の稼働状態や従業員の状況を一元管理し、生産性向上とコスト削減を図る。そのための製造/サプライチェーン管理アプリケーション群を提供する仏ダッソー・システムズが12月18日(現地時間)に発表した。

 ブリヂストンの欧州法人であるBridgestone EMEAは、欧州でタイヤを生産しEMEA(Europe、Middle East & Africa:欧州・中東・アフリカ)地域で車やバイク、農機、トラック、バスの関連製品を販売している。タイヤ工場は、欧州全域の8つの拠点にある。

 現在、工場のスマート化を推進している。工場の製造プロセスを最適化し、意思決定速度と生産性を高め、最終的にはコスト削減につなげるのが目標だ。併せて、全拠点の工程、オペレーション、計画に対し単一の視点を設けることでビジネスを継続的に改善できるようにする。

 そのために、数千台規模で稼働している機械や装置、およびそれらを測定するセンサーを含めたシステム全体と、従業員の活動状況を仮想環境下で一元管理する。生産や保守に関するデータをリアルタイムに取得・提供することで、生産計画サイクルを週単位から日単位へ短縮する。工場資産の稼働率を高め、中断時にも迅速に対応できるようにする。

 データの一元管理には、製造管理システム「DELMIA Apriso」(仏ダッソー・システムズ製)とサプライチェーン管理システム「QUINTIQ」(同)を使用する予定である。両システムを統一的なユーザーインタフェースを持つ「3DEXPERIENCE プラットフォーム」(同)を通じて利用する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名ブリヂストン欧州法人
業種製造
地域欧州全域にある8拠点
課題タイヤ工場の生産性向上とコスト削減を図りたい
解決の仕組み数千台規模の機械や装置の稼働状況や従業員の活動状況を一元管理し、製造プロセスの最適化を図る
推進母体/体制ブリヂストン欧州法人、仏ダッソー・システムズ
活用しているデータ工場で稼働する機械や装置のセンサーデータ、従業員の活動状況データなど
採用している製品/サービス/技術製造管理システム「DELMIA Apriso」とサプライチェーン管理システム「QUINTIQ」(いずれも仏ダッソー・システムズ製)、センサーやデータを一元化する仮想環境など