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清水エスパルス、ファンサービス向上狙いスタジアムにデータ連携基盤を構築しスマホ決済などを提供へ

DIGITAL X 編集部
2019年1月17日

プロサッカークラブ「清水エスパルス」の運営会社エスパルスは、スタジアムでのファンサービス向上や運営強化のために、システム基盤を整備する。スマホアプリによるキャッシュレス決済サービスなどを順次導入する予定だ。基盤構築を支援する日本IBMが2019年1月11日に発表した。

 「清水エスパルス」を運営するエスパルスはスタジアムのシステム基盤を整備する。ファンサービスの向上やクラブ運営の強化が目的だ。サービス向上の第1弾として、スタジアムの座席にいながらスマートフォン用アプリケーションから飲食類を注文しキャッシュレスで決済ができるようにする。事前に注文することで、混雑時の列に並ばなくて良くなる。

 今後は、試合結果を予想してお金を賭ける「スタジアムベッティング」や、「UGC(User Generated Contents:一般ユーザーの投稿などのコンテンツ)」といったサービスも順次展開する。スタジアムベッティングは、エスパルスのオープンイノベーションプログラム「SHIMIZU S-PULSE INNOVATION Lab.」で製作した仕組みである。

 ファンの要望や行動に迅速かつ、きめ細かく対応するサービスを提供できるよう、データ基盤も整備する。顧客データベースと販売管理システムを統合するほか、CRM(顧客関係管理)やマーケティング分析のシステムなどとも連携できるように、API連携が可能な仕組みを導入する。

 基盤構築を支援する日本IBMは、基盤構築に当たり、クラブの歴史やストーリーをコンテンツとして展開し、ファンや地域を結び付けることを重視するという。試合や選手のデータ、ファンの購買データ、地域関連のデータなどを連携させて分析・活用することで、さらなるファンサービスの創出やファンの購買増加を図り、クラブ運営の強化につなげられるとしている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名清水エスパルス
業種サービス
地域静岡市清水区
課題ファンサービスの向上やクラブ運営の強化を図りたい
解決の仕組み顧客データベースや販売管理、CRM、マーケティング分析などを連携できるシステム基盤を構築する。第1弾として、スタジアムの座席からスマートフォンアプリで飲食類を注文・決済できるようにする
推進母体/体制清水エスパルス、日本IBM
活用しているデータ試合や選手のデータ、ファンの購買データ、地域関連のデータなど
採用している製品/サービス/技術多様なAPI連携が可能なシステム基盤、スマートフォン決済システムなど