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ミズノ、グローバルに統一したブランドイメージ確立に向け商品情報の一元管理へ

DIGITAL X 編集部
2019年1月15日

総合スポーツ用品メーカーのミズノが、世界市場におけるブランドイメージを統一するために、商品情報の一元管理に取り組んでいる。オムニチャネル戦略の一環で、チャネルによって顧客に提供できる情報に違いがないようにするのが目的だ。商品情報管理基盤などを提供する独Contentserv日本法人が2019年1月8日に発表した。

 ミズノは、グローバル市場での事業拡大に向けて、統一したブランドイメージの確立とオムニチャネル対応の強化を目指している。そのためにECサイトの標準化を図り、各国のECサイトやマーケティング基盤を段階的にリニューアルしている。

 今回、顧客への商品提案機会を損失しないよう、統一した商品情報を各国の要件に応じて迅速かつ正確に配信できる仕組みの導入を決めた。展示会から店舗、ECサイトまでの複数の顧客との接点を活用しながら、地域やチャネルを横断して最新の商品情報を提供できるようにする。

 具体的には、商品情報管理基盤を導入し、世界規模で販売する商品の仕様や規格情報、マーケティング情報を統合管理する(図1)。

図1:ミズノが導入する商品情報管理基盤の概要

 ECサイトのほか、ブランド訴求のためのWebサイトや、展示会でのカタログ、さらには販売代理店にも提供することで、すべてのチャネルにおける顧客の商品体験の質的な向上を図る。マーチャンダイジング業務のデジタル化や自動化による、オペレーションコストの削減も見込んでいる。

 採用した商品情報管理基盤は、独ContentservのPIM(商品情報管理)とDAM(デジタルアセット管理)を統合したプラットフォーム。採用検討時には、(1)商品情報を基幹システムやECサイトと自動で連携できること、(2)ワークフロー管理によって役割に応じた編集や承認フローを構築できること、(3)翻訳エンジンと連携し多言語翻訳管理に対応できること、を条件にしたという。

 商品情報管理基盤は、まずヨーロッパのECサイトで利用を開始し、2020年までに全世界の全チャネルへ展開する予定である。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名ミズノ
業種製造
地域大阪市
課題世界市場の拡大に向けて、統一ブランドの確立とオムニチャネル対応を強化したい
解決の仕組み商品情報基盤を導入し、地域やチャネルの別を問わず、共通した顧客体験を提供する
推進母体/体制ミズノ、独Contentserv
活用しているデータ商品の仕様や規格の情報、マーケティング情報など
採用している製品/サービス/技術PIM(商品情報管理)とDAM(デジタルアセット管理)を統合したプラットフォーム(独Contentserv製)など
稼働時期2020年までに全世界・全チャネルへの展開を予定