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JFEスチール、高炉の生産効率を高めるためにコークスの粒度分布をオンラインで測定

DIGITAL X 編集部
2019年1月18日

大手鉄鋼のJFEスチールが、高炉の操業・制御方法を改善するために、コークスの粒度分布をオンラインで推定できるシステム「3DPM」(スウェーデンMBV Systems製)を導入した。スウェーデン大使館商務部が2019年1月8日に発表した。

 高炉の生産効率を高めるには、原料の1つであるコークスの粒度分布を最適にする必要がある。高炉内の熱分布を均等にし、設計通りの製品性能を実現するには、コークス粒子間をガスがスムーズに流れなければならないからだ。

 JFEスチールの西日本製鉄所は今回、コークスの粒度分布をオンラインで測定できる「3DPM」(スウェーデンMBV Systems製)を導入した。コークスの粒度分布を推定し、粒度分布が最適になるよう制御する。

 3DPMは、粒度分布をレーザー三角測量に基づく3Dプロファイル法で測定する(写真)。測定した粒子の内部データの表現や、粒子ごとの分離処理、粒径への変換などの機能を持ち、自動制御に適しているとしている。

写真:「3DPM」のレーザー測定器

 JFEスチールとMBV Systemsの両社は、高炉操業の最適化に向けて協業を続ける予定で、3DPMを用いた新たな測定要素の開発にも取り組むことを計画している。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名JFEスチール
業種製造
地域岡山県倉敷市・広島県福山市(JFEスチール 西日本製鉄所)
課題製鉄高炉での生産効率を高めたい
解決の仕組みコークスの粒度分布を最適化するために粒度分布をオンラインで測定し制御する
推進母体/体制JFEスチール、スウェーデンMBV Systems
活用しているデータコークス粒子分布のレーザー測位データなど
採用している製品/サービス/技術オンライン粒度分布測定システム「3DPM」(スウェーデンMBV Systems製)など