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石川県加賀市、除雪車の現在位置や除雪済みの場所をIoTで管理

DIGITAL X 編集部
2019年1月30日

石川県加賀市は、除雪作業の効率を高めるためにIoT(Internet of Things:モノのインターネット)を使った運行管理システムを導入する。除雪状況をリアルタイムに把握でき、作業報告の自動化も図る。システムを提供する北菱電興と、そのためのクラウド基盤を提供する日本マイクロソフトが2019年1月18日に発表した。

 石川県加賀市が導入するのは、除雪車の運行を管理するシステム。IoT(Internet of Things:モノのインターネット)を使い、除雪車の現在位置や除雪が終わった場所をリアルタイムに把握し、地図上に表示する。除雪車に搭載するカメラで撮影した道路状況も市役所から確認できるため、市民からの問い合わせにも即座に答えられるようになる。

 除雪作業終了後に提出する報告書の作成や除雪費用の計算も自動化する。クラウド基盤を利用することで、運用負担の軽減と、季節や積雪量によって変動するシステム負荷へ対応できるようにした。除雪関連費用の削減も期待する。

 除雪車運行システムとして採用したのは北菱電興が開発する「スノプロアイ」。米Microsoftのクラウドサービス「Microsoft Azure」上で動作する。IoT機器を管理する「Azure IoT Hub」やサーバレス機能「Azure Functions」を使うことで、セキュリティを担保しながらデータを管理できるようにした。

 加賀市では今後、蓄積されていく気象データと作業実績データを分析し、除雪作業の最適化を図る計画だ。学習済みAI(人工知能)「Microsoft Cognitive Services」による画像解析を使った降雪強度(単位時間に降った雪の量を降水量に換算したもの)の判断も検討している。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名石川県加賀市
業種公共
地域石川県加賀市
課題除雪車の運行や関連作業を効率化したい
解決の仕組み除雪車の運行状況をIoTで管理し、状況をリアルタイムに地図上で可視化する。
推進母体/体制石川県加賀市、北菱電興、日本マイクロソフト
活用しているデータ各除雪車の現在位置や除雪済みの場所、各除雪車のカメラで撮影した道路状況など
採用している製品/サービス/技術除雪車運行システム「スノプロアイ」(北菱電興製)、クラウドサービス「Microsoft Azure」(米Microsoft製)など