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第一生命、宮古島住民の健康増進と地域産業活性化にブロックチェーンを活用

DIGITAL X 編集部
2019年2月5日

第一生命が沖縄県宮古島市で、地域住民の健康増進と地域産業活性化の実証実験に取り組んでいる。歩数や体重、健康食品の購入データなどを活用する。これら個人データの管理にブロックチェーン技術を利用する。実験を支援する富士通が2019年1月18日に発表した。

 第一生命保険が取り組んでいるのは、地域住民の健康増進をテクノロジーをつかってうながすための実証実験(図1)。沖縄県宮古島市で2019年1月15日から2019年3月31日まで実施する。

図1:健康課題の改善に向け第一生命が沖縄県宮古島市で取り組む実証実験の概要

 宮古島市の地域企業、約20社の従業員約200人を対象に、スマートフォン用アプリケーション「宮古島健康増進アプリ(名称:パニパニ宮古島)」を提供する。パニパニは「元気」を意味する宮古島の方言だ。同アプリを通じて、毎日の歩数などの運動指標や、体重・睡眠時間などの健康関連指標を収集し、可視化するとともに健康増進との関連性を検証する。

 アプリ利用者の健康食品購入データも加えて、健康増進に繋がる行動に応じて宮古島市内の店舗などで使用できるクーポンを発行する。地域住民の健康増進を図りながら、消費による地域産業の活性化も図れるかどうかを検証する。個人データを扱うため、データはブロックチェーン技術を使って管理し、同技術の有効性を検証・評価する。

 地域住民のヘルスケアデータの収集基盤とスマホアプリ、およびシステム運用は富士通が提供する。開発には、富士通のブロックチェーンサービスとモバイルアプリケーション実行基盤「MobileSUITE」などを用いている。デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)が、実証実験の企画と運営推進の役割を担っている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名第一生命保険
業種金融・保険
地域沖縄県宮古島市
課題地域住民の健康増進と地域産業活性化を両立させたい
解決の仕組み地域住民の毎日の歩数や体重・睡眠時間などのデータを、スマホアプリを通じて収集し可視化する。健康食品の購入データなども収集し、健康増進につながる行動に応じて、市内の店舗などで使用できるクーポンを利用者に発行する
推進母体/体制第一生命保険、沖縄県宮古島市、富士通、デロイト トーマツ コンサルティング
活用しているデータ宮古島市の地域企業に務める従業員約200人の、毎日の歩数や体重・睡眠時間、健康食品の購入データなど
採用している製品/サービス/技術ブロックチェーン技術、地域住民のヘルスケアデータを収集する基盤、スマートフォン用アプリケーション、モバイルアプリケーション実行基盤「MobileSUITE」など(いずれも富士通が開発・提供)
稼働時期2019年1月15日から2019年3月31日まで