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竹中工務店、設備検査の省人化に向けBIMとデジタル測定器を連携

DIGITAL X 編集部
2019年2月4日

竹中工務店は、設備工事における検査業務を効率化・省人化するための仕組みを開発した。水圧・照度・風量などのデジタル測定器とBIM(Building Information Modeling)を連携し、測定データを一元管理することで検査報告書を自動で作成する。2019年1月18日に発表した。

 竹中工務店が設備検査の効率を高めるために開発したのは、水圧・照度・風量などのデジタル測定器とBIM(Building Information Modeling)を連携する仕組み。各デジタル測定器メーカーと協業し、測定データをBIMに取り込んで一元的に集約・管理することで検査報告書を自動で作成できるようにした(図1)。データの一元管理によりトレーサビリティーも向上する。

図1:設備検査の省人化に向け竹中工務店が開発した手法

 開発した仕組みについては、設備検査における水圧・満水試験、照度測定、風量測定を対象に、試験準備から検査報告書作成までの検査時間を自社の作業所で検証した。結果、水圧・満水試験では検査効率が20%程度向上(図2)。照度・風量測定では測定人員を2人から1人に削減でき、検査効率の向上を確認した。

図2:新手法の検証結果(水圧・満水試験の場合)

 今回の開発では、BIMにさまざまな属性を追加入力できる統合BIMソフト「BIM/CIM Ark」(コンピュータシステム研究所製)を使用し、BIM側に測定データを取り込むシステムとユーザーインタフェースを作成した。

 今後は、施工データのデジタル化で得られたデータを、AI(人工知能)やIoT(Internet of Things:モノのインターネット)などのテクノロジーと連携し、より付加価値が高い建物の提供を目指すとしている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名竹中工務店
業種製造
地域大阪市中央区
課題設備工事での検査業務を効率化・省人化したい
解決の仕組みデジタル測定器で測ったデータをBIMに取り込んで一元的に集約・管理し、検査報告書を自動で作成する
推進母体/体制竹中工務店
活用しているデータデジタル測定器で測った水圧・照度・風量などのデータ
採用している製品/サービス/技術統合BIMソフト「BIM/CIM Ark」(コンピュータシステム研究所製)、設備検査用のデジタル測定器など