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住宅設備関連材料卸の「プロストック」、スマホによる後払い決済サービスを導入へ
2019年2月26日
住宅設備関連材料を職人に販売する卸売店「プロストック」がスマートフォンを使った後払い決済サービスを導入する。2019年4月からの予定で、キャッシュレスの売掛販売による売上増と、請求書の発行や代金回収などの手間やコストの削減を期待する。決済サービスを提供するローカルワークスが2019年2月26日に発表した。
「プロストック」は住宅設備機器大手の小泉が運営する職人向け住宅設備関連材料の卸売店。今回、決済手段としてスマートフォンを使った後払いを可能にする。顧客である建設会社の職人などは、店頭で自社専用のQRコードを表示するだけでキャッシュレスで商品を購入できる(写真1)。決済担当者の情報を事前に登録すれば、QRコードが利用できる。
建設会社にすれば、経理業務の軽減とコンプライアンスの向上を可能にする。月末の一括請求のため、従業員による立て替えや小口現金管理が不要になるからだ。不正利用を防止できるよう買い物データを管理・参照できる。
プロストックは店頭にQRコードを読み取るスマホかタブレットを設置する。後払いのための与信管理や請求業務がサービスとして提供されるため、請求書発行や代金回収などにかかる手間やコストが削減できると期待する。未入金が発生した際も100%代金支払いが保証される。
採用したのは、中小の建設業界に向けたITサービスを手がけるローカルワークスが開発した「ローカルワークス後払い」サービス。後払い決済で発生する与信管理および請求業務を代行し、未入金が発生すればその代金も保証する。独自の基準で与信審査することと事業用途を限定することで、与信が通りにくかった中小零細企業や個人事業主に対しても90%以上の通過率で最大1000万円の後払い決済が可能になるとしている。
プロストックは、ローカルワークス後払いの最初の導入企業になる。
企業/組織名 | プロストック(運営は小泉) |
業種 | 流通・小売り |
地域 | 東京都杉並区 |
課題 | 中小企業や個人事業主にも売掛による販売を可能にし、売上増を図りたいが与信や代金回収などの手間とリスクが発生する |
解決の仕組み | スマートフォンのQR決済の仕組みを使った後払いサービスを導入する |
推進母体/体制 | プロストック、ローカルワークス |
活用しているデータ | 売掛による請求明細データなど |
採用している製品/サービス/技術 | 建設業界に向けたスマートフォンによる後払い決済サービス「ローカルワークス後払い」(ローカルワークス製) |
稼働時期 | 2019年4月(予定) |