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大阪ガス、簡易データ計測サービスの低価格版にSigfoxを採用

DIGITAL X 編集部
2019年3月19日

大阪ガスは2019年4月1日、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)を対象にした簡易データ計測サービスの低価格プランを開始する。そのために省電力で広域の無線通信を可能にするLPWA(Low Power Wide Area)規格の「Sigfox」を採用した。2019年2月19日に発表した。

 大阪ガスがの「ekul lite」は、電気やガス、水道の使用量を遠隔地から計測する業務用サービス「ekul」の低価格プラン。IoT(Internet of Things:モノのインターネット)を使ったデータ計測を少ない拠点に安価に導入したいユーザーを対象にする。計測器を用意すれば、電気・ガス・水道以外のセンシングにも利用できる。

 ekul liteを開始するに当たり、計測器とクラウドの通信にLPWA(Low Power Wide Area:省電力広域無線通信技術)規格の「Sigfox」を採用した。通信時の消費電力が少ないため、計測器(通信機能付きセンサー)を電池で駆動でき、電源確保などの初期コストを削減できることになる(写真1)。

写真1:ekul liteで用いる計測器(左)と電池ボックス(右)

 計測器で測ったデータは、Sigfoxの基地局および大阪ガスのクラウド経由で、ユーザーのPCやスマートフォンに送信する(図1)。ekulの機能も利用できる。データをインターネット経由で確認したり、エネルギーの使い過ぎを監視したりである。ekulの計測器との併用も可能だ。

図1:簡易データ計測サービスの低価格プラン「ekul lite」のサービスイメージ

 ちなみにSigfoxは、仏Sigfoxが開発するLPWAネットワークの1つで、日本では京セラコミュニケーションシステム(KCCS)が展開している。国内の人口カバー率は2018年11月に90%を超えた。

 ekul liteの利用料金は、標準サービスが、計測器1台(2点まで計測可能)につき月額3000円(税別、年払い)、設備費は1台当たり4万2000円(税別、初回一括払いの場合)である。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名大阪ガス
業種サービス
地域大阪市中央区
課題IoTによるデータ計測を少点数で実施したい顧客にサービスを提供したい
解決の仕組みLPWA(Low Power Wide Area:省電力広域無線通信技術)の通信規格「Sigfox」を利用し、計測器などの運用コストを下げる
推進母体/体制大阪ガス、京セラコミュニケーションシステム(KCCS)
活用しているデータ電気/ガス/水道などの計測データ
採用している製品/サービス/技術IoTネットワーク「Sigfox」(KCCSが提供)など
稼働時期2019年4月1日