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大分トリニータ、スタジアムの運営効率を高めるためにIoTを導入

DIGITAL X 編集部
2019年4月4日

プロサッカークラブ「大分トリニータ」を運営する大分フットボールクラブは、スタジアムにIoT(Internet of Things:モノのインターネット)を導入する「IoTスタジアム計画」を開始する。第1弾として、クラブスタッフの配置の最適化と作業効率化にIoTを利用する。システムを提供するアジアクエストが2019年3月1日に発表した。

 「大分トリニータ」を運営する大分フットボールクラブの「IoTスタジアム計画」は、スタジアムの魅力を高めるためにIoT(Internet of Things:モノのインターネット)を利用する取り組み。来場者とのコミュニケーション時間の増加や、スタジアム内でのフラストレーションの解消を目指す。具体的には、トイレの待ち行列の解消や、ゴミ箱が溢れる前の回収などを検討するほか、IoTに触れて楽しめるブースの設置なども予定する。

 計画の第1弾として、クラブスタッフの配置の最適化と作業効率化をテーマに選んだ。作業内容を可視化し、スタッフがどの作業に、どのくらいの時間を費やしているのかを把握し、より時間がかかっている作業を改善したり無駄を省いたりに役立てる。集計データを分析し、試合時の人員配置にも利用する。

 試合時も、現場責任者はPCなどからスタッフの位置や作業内容を確認できる(図1)。人数が足りないところに派遣すべきスタッフを選ぶことで、スタッフの連携を円滑にし作業効率を高められるという。

図1:スタジアムにおけるスタッフの位置や作業内容を色と番号でリアルタイムに可視化する

 スタッフの位置情報と作業内容の把握には、リアルタイムにデータを発信する携帯端末「Smart CUBE Dial」(アジアクエストが提供)を利用する。作業の種類だけ設定できるダイヤルを切り替えることで、個々の作業内容のデータを収集する。

 データはゲートウェイを介してIoTプラットフォーム「beaconnect plus」(アジアクエスト製)に送り集計する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名大分トリニータ(運営は大分フットボールクラブ)
業種サービス
地域大分市
課題来場者とのコミュニケーション時間を増やしたりスタジアム内でのフラストレーションの解消したりすることで、スタジアムの魅力を高めたい
解決の仕組みIoTを使って、スタッフや設備の稼働状況を把握し、配置や整備の最適化を図る。第1弾として、スタッフの位置情報と作業内容をリアルタイムに収集し可視化・分析する
推進母体/体制大分トリニータ、アジアクエスト
活用しているデータ第1弾では、スタッフの位置情報や作業内容のデータ
採用している製品/サービス/技術位置情報と作業内容をリアルタイムに発信する携帯端末「Smart CUBE Dial」(アジアクエストが提供)、IoTプラットフォーム「beaconnect plus」(同)など