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伊丹市、子どもや高齢者の見守りにバスや集配車を”移動型センサー”に

DIGITAL X 編集部
2019年4月10日

兵庫県伊丹市は、子どもや高齢者の見守りサービスを強化するための実証実験を2019年3月18日から実施している。市内を走行するバスや宅配便の車両などが”移動型センサー”になり、車両近くにいる子どもや高齢者の位置を家族に知らせる。2019年3月11日に発表した。

 兵庫県伊丹市が実証実験しているのは、子どもや高齢者の見守りサービスを強化するためのもの。子どもらが持つ発信器の信号を受信できるアプリケーションを導入したスマートフォンを市バスや宅配車両に載せ、車両の近くを通過した子どもや高齢者の位置や通過時刻などを家族に通知する(図1)。

図1:子どもや高齢者の見守りサービスの強化に向けた実証実験のイメージ

 伊丹市は2016年3月から、見守りサービス「まちなかミマモルメ」(ミマモルメ製)を利用している。通学路や校門など市内1000カ所に防犯カメラ一体型の受信器を設置し、発信器の信号を受信している。

 今回、受信機能を持つスマートフォン用アプリケーションを開発した。これを市バスや宅配便車両に搭載することで、車両を”移動式センサー”として機能させ、受信機のカバー範囲を拡大する。

 実験に先立ち、ヤマト運輸とミマモルメは伊丹市と「地域における見守り協定」を2019年3月11日に締結。より安全・安心な見守りネットワークの構築に取り組んでいる。実験期間は2019年3月18日から2019年5月31日まで。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名兵庫県伊丹市
業種公共
地域兵庫県伊丹市
課題子どもや高齢者の見守りサービスに固定式の受信機を使っているが、よりカバー範囲を広げたい
解決の仕組み市バスや市の公用車、宅配便の集配車両などに、受信機能を持つスマートフォンを搭載し、走行中に受信した居場所などの情報を配信する
推進母体/体制伊丹市、ミマモルメ、ヤマト運輸
活用しているデータ子どもや高齢者が持つ発信器からの情報
採用している製品/サービス/技術見守りサービス「まちなかミマモルメ」、子どもや高齢者が持つ発信器や受信器機能を持つスマホアプリなど(いずれもミマモルメ製)
稼働時期実証期間は2019年3月18日から2019年5月31日まで