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佐川グローバルロジスティクス、倉庫のピッキング作業に最短経路を画像と音声で案内するシステムを導入
2019年4月17日
国内物流事業を手がける佐川グローバルロジスティクス(SGL)が、倉庫のピッキング業務の効率を高めるために、経路案内システムを導入した。作業者と在庫品の位置情報から最短経路を割り出し画像と音声で指示する。2019年3月14日に発表した。
SGホールディングスグループで国内物流事業を担う佐川グローバルロジスティクス(SGL)が倉庫でのピッキング作業に導入したのは、最短経路を指示する経路案内システム。ピッキング作業者が腕に装着する端末に、最短経路を示す(写真1)。
経路を示すことで、経験が浅い作業者でもベテラン並みの効率で作業できるという。短時間勤務者や高齢者など、さまざまな人材を雇用しても生産性の変動がなくなることから、現場の運営を効率化できると期待する。
SGLの西関東支店東扇島SRC(川崎市)の一区画に導入した結果では、作業者の1時間当たりのピッキング行数がシステム導入前の平均60行が導入後には74行と、生産性が約23%向上したとしている。
目的地までの最短経路は、ピッキング作業者の現在地情報と在庫品の位置情報から割り出す(図1)。今回導入したのは、3次元の地図と音声案内で倉庫内の作業動線を最適化する「Visual Warehouse」(サトー製)。クラウドサービスとして利用している。
企業/組織名 | 佐川グローバルロジスティクス(SGL) |
業種 | 物流 |
地域 | 川崎市(導入場所)、東京都品川区(本社) |
課題 | ピッキング作業に当たる人材の多様化が進み、早期にベテラン並みで作業できるようにしたい |
解決の仕組み | 作業者が腕に付けた端末上に、ピッキングの最短経路を画像と音声で案内する |
推進母体/体制 | SGL、サトー |
活用しているデータ | 倉庫内の地図情報、作業者の現在地情報、在庫商品の座標情報など |
採用している製品/サービス/技術 | 倉庫の経路案内システム「Visual Warehouse」(サトー製)、作業者が腕に付ける端末など |