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国際高速鉄道のユーロスター、顧客サービス向上に向け最適化支援のクラウドサービスを導入

DIGITAL X 編集部
2019年5月23日

英仏海峡を横断する国際高速鉄道「ユーロスター」を運営する英ユーロスター・インターナショナルは、顧客サービスの向上に向けて、仏ダッソー・システムズが提供する最適化のクラウドサービスを導入する。運行本数を増やすために必要な人員配置や保守などにおける最適な計画を立案し、各担当者に配信する。ダッソー・システムズが2019年3月26日(現地時間)に発表した。

 ユーロスターでは、顧客サービスの向上を図るために、列車の運行本数を増やすなどに取り組んでいる。しかし、国際列車のため運行が複数の言語とタイムゾーンにまたがることから、勤務計画や保守計画の策定においては複雑な制約条件を満たすのが難しくなっていた。

 そこで今回、既存システムと連携し各種計画の最適化を支援するクラウドサービス「DELMIA Quintiq」(仏ダッソー・システムズ製)を導入した。欧州各国の列車の運転手やマネージャー、制御室スタッフの人員配置計画や、複雑なルールや法規制に準拠した列車の保守計画の作成効率を高める。

 新システムでは、計画策定担当者がデータ入力や管理作業にかける時間の短縮や各種計画の品質の向上などを期待する。列車の運行スケジュールに変更が生じた際も、安全性や信頼性も確保できるとしている。各種計画は、モバイルアプリケーションを介してユーロスターの全スタッフ間で共有する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名ユーロスター・インターナショナル
業種交通
地域英ロンドン(運行地域は英、仏、ベルギー、蘭)
課題列車の運行本数を増やしながら、乗客に提供するエクスペリエンスを高めたい
解決の仕組み人員配置や保守計画をITで最適化する
推進母体/体制ユーロスター、仏ダッソー・システムズ
活用しているデータ人員配置や保守計画などの過程で発生する各種データ
採用している製品/サービス/技術バリューチェーン管理システム「DELMIA Quintiq」(仏ダッソー・システムズ製)など