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豪ファッションブランドのForever New、オムニチャネル対応強化でサプライチェーンと倉庫管理業務を改善

DIGITAL X 編集部
2019年8月23日

ファッションブランド「Forever New」を展開する豪Forever New Clothingが、店頭販売とEC(電子商取引)など複数の販路を使ったオムニチャネル対応を強化する。そのために、サプライチェーンと倉庫管理業務の改善に取り組んでいる。改善に向けたクラウド型サービスを提供した米Inforが2019年5月24日(オーストラリア時間)に発表した。

 豪Forever New Clothingは、ファッション衣料やアクセサリーを「Forever New」ブランドで展開する衣料品の販売会社。オーストラリアのメルボルンで2006年に創業した。現在は世界13カ国に300以上の店舗を持ち、20カ国強でEC(電子商取引)ビジネスを展開する。

 近年は実店舗とEC、ドロップシッピング(ECの無在庫販売)など複数販路を使ったオムニチャネル対応を進めている。そこでは、小売業界の変化にアジャイル(俊敏)に対応できる組織としての処理能力が求められるため、サプライチェーンと倉庫管理業務の改善に取り組み始めた。

 具体的には、受注や商品追跡のシステムを簡素化し、サプライチェーンにおけるパートナーや顧客のエクスペリエンスの向上を図る。そのために、動的な受注処理や、音声操作による在庫の最適化、活動ベースの請求、労務管理、在庫の可視化と精度向上を図る。

 そのための仕組みとして、米Inforが提供するサプライチェーン管理ツールの「Infor SCE」と目的特化型ミドルウェア「Infor ION」を導入した。いずれもクラウドサービスとして提供される。導入に当たっては、アラブ首長国連邦・ドバイなどに拠点を置くSNSがコンサルティングを担当した。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名豪Forever New Clothing
業種流通・小売り
地域豪メルボルン(創業地)
課題店舗販売やECなど複数の販路を活用するオムニチャネル対応を強化したい
解決の仕組みサプライチェーンと倉庫管理業務を改善し、顧客ニーズへの組織としての対応力を高める
推進母体/体制豪Forever New Clothing、米Infor、アラブ首長国連邦のSNS
活用しているデータサプライチェーン上の受注・在庫・請求や労務管理などのデータ
採用している製品/サービス/技術サプライチェーン管理ツール「Infor SCE」とミドルウェア「Infor ION」(いずれも米Infor製)