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ユニ・チャーム、タイでのコンテナ輸送にシェアリングサービス導入でコンテナ転用率を約30%に

DIGITAL X 編集部
2019年9月12日

ユニ・チャームはタイへの輸出入コンテナの輸送業務に車両のシェアリングサービスを導入している。事前検証では、コンテナ転用率を約30%に高められた。サービスを提供する日立製作所のタイ現地法人と日立物流のタイ子会社が2019年5月29日に発表した。

 ユニ・チャームは、紙おむつや生理用品などをタイでも販売するが、同国では、貨物量や車両数の増加に伴い、慢性的な交通渋滞や、交通事故の多発、排気ガスによる大気汚染、ドライバーの不足や物流コストの上昇などが社会課題になっている。

 そこで、輸出入コンテナの輸送業務に、輸送車両のシェアリングサービスを導入した。複数の事業者が運用する車両の中から最適な車両を手配し、輸送コストの低減や納期の短縮を支援するサービスで、2019年4月からの事前検証では、輸入したコンテナを港湾から目的地まで運んだ後、空のコンテナを輸出用に転用するラウンドユースでの転用率を、従来の15%から30%にまで高められた。

 輸送車両のシェアリングサービスは、日立製作所のタイ現地法人と日立物流のタイ子会社が提供するもの。配送完了後の空車での回送を有効利用するとともに、集荷・納品拠点が近い異なる荷主企業の荷物を一緒に扱う共同配送も可能にする。

 そのために、稼働中のトラックやコンテナ車の運行状況、空き車両などの情報を統合的に管理するとともに、運行管理システムにAI(人工知能)を適用し配車の最適化を図る。

 具体的には、データ解析エンジンを用いて、荷主企業から受け付けた輸送依頼の集荷地点に一番近い場所での空車予定情報を検索。車両の車格や温度管理といった制約条件、スコアリングしたドライバーの評価情報、交通情報などを組み合わせてマッチングを図り、より最適なタイミング・条件での配車を実現しているという(図1)。

図1:日立製作所のタイ現地法人などが提供する輸送車両シェアリングサービスの概念

 同シェアリングサービスはタイにおいて、2019年6月から正式サービスとして提供している。利用料金は個別見積もり。コンテナ輸送からトラック輸送にもサービス範囲を拡大するとしている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名ユニ・チャーム
業種製造
地域タイ(物流サービス導入の現地)、東京都港区(本社)
課題輸出入における物流の効率向上やコスト低減を図りたい
解決の仕組み輸送車両のシェアリングサービスを導入し、空車回送の有効利用や共同輸配送などにより、コンテナの転用率を高める
推進母体/体制ユニ・チャーム、日立製作所のタイ現地法人、日立物流のタイ子会社
活用しているデータ空車予定情報、車両の条件、スコアリングしたドライバーの評価情報、交通情報など
採用している製品/サービス/技術輸送車両シェアリングサービス(日立製作所のタイ現地法人と日立物流のタイ子会社が提供)
稼働時期2019年4月(事前の試験導入)、2019年6月から市販サービスを利用