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JCB、保険の電話勧誘にAI使い成約率が低いであろう顧客への電話件数削減へ

DIGITAL X 編集部
2019年10月18日

JCBは保険加入をコールセンターからの電話で勧誘する業務にAI(人工知能)を採り入れた。優良な見込み客を予測することで成約率を維持しながら、ムダな電話業務の削減を見込む。JCBとAIを提供するグルーヴノーツのそれぞれが2019年9月5日に発表した。

 JCBは保険代理店事業も手がけており、「JCBカード」の会員顧客に対し保険商品を提案している。今回、保険への加入を勧めるためにコールセンターから電話をかける「架電業務」にAI(人工知能)を採り入れた。

 AIを使った仕組みでは、クレジットカードの利用実績や顧客の年代・性別などから保険ニーズを分析し、成約に至る可能性の高い見込み客を予測することで、成約率を維持しながらムダな架電を削減する(図1の「▶After」)。

図1:優良見込み客をAIで予測することで、成約率を維持したまま、ムダな架電を削減できる

 これまで電話を掛ける先のリストは人手で作成してきた。だが顧客が提案した保険の内容を望む時期でなかったり期待外だったりすれば成約に至らないだけでなく、顧客の離反や嫌悪につながるリスクもあった(図1の「▶Before」)。リスト作成にAIを適用するPoC(Proof of Concept:概念検証)では、予測精度は人的予測の約2倍に高まったとしている。

 導入したAIはクラウドサービスの「MAGELLAN BLOCKS」(グルーヴノーツ製)。機械学習や深層学習、量子コンピュータ技術を使うことで、高精度な予測から組み合わせ最適化などに対応できるとしている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名ジェーシービー(JCB)
業種金融・保険
地域東京都港区(本社)
課題電話による保険勧誘では電話を掛ける顧客リストを人手で作成してきたが、成約に至らないだけでなく、離反や嫌悪につながるリスクがあった
解決の仕組み顧客が保険加入を望んでいるであろうタイミングに電話ができるよう、顧客属性などをAIで分析し見込み客を予測する
推進母体/体制JCB、グルーヴノーツ
活用しているデータ顧客のクレジットカード利用実績や年代・性別など
採用している製品/サービス/技術クラウドAIサービス「MAGELLAN BLOCKS」(グルーヴノーツ製)