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スズキ、電動車いす利用の高齢者をIoTで見守るサービスを実証

DIGITAL X 編集部
2019年10月28日

スズキは、高齢者の見守りサービスの実証実験として、電動車いすの利用状況をIoT(Internet of Things:モノのインターネット)でリアルタイムに確認する仕組みを検証する。NTTコミュニケーションズ(NTT Com)と実験する。2019年10月2日に発表した。

 スズキが検証するのは、同社製のハンドル型電動車いす「セニアカー」の位置情報と傾きをIoT(Internet of Things:モノのインターネット)でリアルタイムに収集する仕組み。転倒などに伴う異常な傾きを検知すれば、利用者の家族など事前に登録されている連絡先にメールで通知する(図1)。

図1:高齢者向け電動車いす「セニアカ−」の位置情報や傾きの異常を検知し通知する

 セニアカーの位置情報と傾きデータはGPS(全地球測位システム)と車載器センサーで測定し、SIMカードによりクラウドに送信する。主な検証項目は、(1)位置情報の通知動作、(2)車載器センサーの動作、(3)異常アラーム通知の適動作、(4)通知サービスの使い勝手などだ。

 今回の実証実験では、スズキが全国でセニアカ−を数十台用意し、実験参加者を募集。共同で実験に取り組むNTT コミュニケーションズ(NTT Com)が車載器センサーやIoT SIM、IoT Platform、クラウドサービスなどを提供する。

 実験は2019年10月末までの予定。今後は、加速度情報などの収集や、登録されたエリアから離れたり異常な走行などを検知・通知したりするサービスへの拡充を検討する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名スズキ
業種製造
地域静岡県浜松市(本社)
課題ハンドル型電動車いす「セニアカー」の利用者である高齢者を見守るサービスを提供したい
解決の仕組みセニアカーの状況を車載センサーやIoTで把握し、異常を検知する
推進母体/体制スズキ、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)
活用しているデータセニアカーの位置情報や傾きのデータなど
採用している製品/サービス/技術IoT、車載器センサー、クラウド(NTT Comが提供)
稼働時期2019年10月中(予定)