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ダイキン、ユーザーの意見に基づく商品を開発・直販するオンラインサイト「DAIKIN LAUNCH X」を開設

DIGITAL X 編集部
2019年11月7日

ダイキン工業は11月1日、ユーザーの意見を受け付け、そこから開発した商品を直接販売するオンラインサイト「DAIKIN LAUNCH X(ダイキン ローンチ エックス)」を開設した。開発中を含む商品情報を公開し、ユーザーの評価や意見を受けて商品発売の是非や仕様を決定し、販売する。同日に発表した。

 ダイキン工業が11月1日に開設した「 DAIKIN LAUNCH X(ダイキン ローンチ エックス)」は、ユーザー参加型の商品提案・販売サイト(写真1)。ユーザーニーズに基づく商品を開発し、用途や使われ方の変化に合わせて改良する「アジャイル型商品開発」を加速するのが狙いだ。

写真1:「DAIKIN LAUNCH X」のトップ画面の例(DAIKIN LAUNCH Xサイトより)

 DAIKIN LAUNCH Xは、(1)「READY PRODUCTS」と(2)「ONLINE SHOP」の2つのコンテンツを用意する。READY PRODUCTSでは開発中の商品のコンセプトや搭載予定の機能、スペックなどの情報を公開し、期待度や意見を「期待レビュー」として受け付ける。ユーザーは他者の投稿も閲覧できるほか、商品の開発担当者と直接、意見交換ができる「意見交換会」にも参加できる。

 第一弾として、開発中のコードレス脱臭機「LOOP STREAMER(ループストリーマ)」とポータブルエアコン「Carrime(キャリミー)」の商品情報を公開し意見を募る。商品によってはクラウドファンディングも使い、支援者を募って生産する。Carrimeはクラウドファンディングの対象である。

 ONLINE SHOPでは、期待レビューを基に決定した仕様に基づく商品を販売する。ここでも、商品への意見や要望を「レビュー」として受け付ける。Twitterと連動し、商品名などのハッシュタグを入れたツイートは、DAIKIN LAUNCH X内で閲覧できる。

 新商品として3つの商品を公開し販売を開始した。エアコンの風が届く範囲を広げる「アシストサーキュレータAIRLINK(エアリンク)」と、室温などをセンシングしエアコンを最適制御するためのコントローラー「Beside(ビサイド)」、ルームエアコンの正面パネルをカスタマイズするための「risora Custom Style(リソラカスタムスタイル)」である。

 ダイキンは、両コンテンツを通じてユーザーと直接つながることで、新たな商品や価値を提案・販売したい考えだ。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名ダイキン工業
業種製造
地域大阪市
課題より消費者ニーズに合致した製品を開発・提供したい
解決の仕組み開発中の製品情報などをWebサイトに公開し、一般消費者の期待を「レビュー」として受け付け、そこから仕様を確定し商品化を図る
推進母体/体制ダイキン工業
活用しているデータ消費者のレビュー内容など
採用している製品/サービス/技術レビュー機能、チャット機能など
稼働時期2019年11月1日