• UseCase
  • 製造

横河電機、法人向けWebサービスの利便性向上のために顧客IDを統合管理

DIGITAL X 編集部
2019年12月4日

横河電機は、法人向けWebサービス群の利便性を高めるために、各サービスの顧客IDを統合管理するための基盤を構築した。クラウドサービスを利用することで、導入決定から2カ月で立ち上げた。顧客ID管理基盤を提供した独SAP日本法人が2019年11月20日に発表した。

 横河電機が構築したのは、複数のWebサービスごとに管理している顧客IDの統合基盤。各Webサービスを1つのIDでアクセスできるシングルサインオン(SSO)の仕組みで、2019年初めに導入を決めてから実質2カ月後の2019年3月に本番稼働させた。

 同社は、制御や計測、航空機用部品といった分野で法人向けWebサービスを提供している。これまで顧客IDは、サービスごとに別々だったが、新サービスをグローバル展開する予定があることから、ID統合とSSOの仕組みの導入を2018年秋に検討を開始した。

 検討要件として、2019年春までに稼働できること、多要素認証へ対応できることのほか、EU(欧州連合)のGDPR(一般データ保護規則)やロシア/中国の個人情報保護規定など変化する法体制に対応できるセキュリティ機能などを掲げ、製品/サービスを選定した。

 結果として採用したのは、クラウドサービス型の顧客ID統合管理基盤「SAP Customer Data Cloud」(独SAP製)。2019年・年初に導入プロジェクトを開始し、同3月に本番稼働させた。同サービスを法人サービスに採用するのは、これが初めてという。

 今後は、対象のWebサービスを2019年中に拡張する予定である。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名横河電機
業種製造
地域東京都武蔵野市(本社)
課題法人向けWebサービスのグローバル展開を機に、同サービス群の顧客IDを統合し、シングルサインオン(SSO)対応にしたい
解決の仕組み顧客ID統合のクラウドサービスを使う
推進母体/体制横河電機、独SAP日本法人
活用しているデータ法人顧客向けWebサービス群の顧客IDデータなど
採用している製品/サービス/技術顧客ID統合管理基盤のクラウドサービス「SAP Customer Data Cloud」(独SAP製)など
稼働時期2019年3月