• UseCase
  • 物流

シモハナ物流、衝突を防止する補助システムを全配送車両約1500台に搭載へ

DIGITAL X 編集部
2020年1月14日

食品物流大手のシモハナ物流は、交通事故を防ぐ衝突防止補助シテスムを同社の全配送車両約1500台に順次搭載する。2019年12月から搭載を始めている。2020年1月10日に発表した。

 シモハナ物流が導入するのは、後付けの衝突防止補助システムの「Mobileye570」(イスラエルのMobileye製)。フロントガラスに取り付ける。ドライバーの居眠りや、ふらつき、過労、脇見運転などによる交通事故を防止するのが目的で、顧客へのサービス品質の向上につなげたい考え。

 Mobileye570は、カメラで撮影した前方画像から危険を検知し5種類の警報をアイコン表示とビープ音により発する。具体的には、追突、低速時追突、車間、車線逸脱、歩行者の5つの警報である(図1)。

図1:シモハナ物流が導入する「Mobileye570」の外観と、5つの警報の表示例

 今後は、既設のドライブレコーダーと連携させ、Mobileye570の警報信号によりトリガー映像を録画し、KYT(危険予知訓練)教育へ活用。さらに運行データの収集・分析により、ドライバー1人ひとりの運転特性に合わせた安全・安心への取り組みを進めていく。データ分析では、Mobileyeの販売代理店であるジャパン・トゥエンティワンと連携する。

 シモハナ物流は、「安全はすべてに優先する」を理念に掲げ、安全運転教育に取り組んできた。2016年に「ドライブマイスター制度」を導入。2018年からは3画面ドライブシミュレーター2機を導入し、ドライバー不足という業界の課題に対し、未経験者でも安心して乗務できる安全教育体制の充実を図ってきた。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名シモハナ物流
業種物流
地域広島県安芸郡(本社)
課題ドライバーが不足する中で未経験者を含めた乗務であっても交通事故の発生を防ぎたい
解決の仕組み画像認識によって事故につながる危険を検知しドライバーにリアルタイムに警告する。蓄積したデータを分析し、ドライバーの特性に合った教育を実施する
推進母体/体制シモハナ物流、ジャパン・トゥエンティワン
活用しているデータ車両前方の画像、画像分析した警報内容など
採用している製品/サービス/技術後付けの衝突防止補助システムの「Mobileye570」(イスラエルのMobileye製)
稼働時期2019年12月から