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凸版印刷、ベンチャー投資の加速に向け未上場株管理ツールを導入

DIGITAL X 編集部
2020年1月28日

凸版印刷はベンチャー投資を拡大するために未上場企業を対象にしたCRM(顧客関係管理)ツールを導入した。ツールを提供するケップルが2020年1月17日に発表した。

 凸版印刷を核とするトッパングループは、ベンチャー企業に積極的に投資をしている。ベンチャー企業の新しい技術/サービスと、トッパングループの企画力・技術力を掛け合わせることで事業の多角化を図るのが狙いだ。これまでも「健康・ライフサイエンス」「都市空間・モビリティ」などの領域で20社超のベンチャー企業に投資している。

 今回、ベンチャー投資業務に特化したCRMツール「FUNDBOARD」(ケップル製)を採用、2019年10月に導入した。起業家との出会いから出資者への報告までの投資に関するバックオフィス業務の効率化を支援するツールだ。ベンチャー投資業務の効率を高め、ベンチャー企業への投資を加速させたい考えだ。

 FUNDBOARDは次のような機能を持つ。(1)投資案件の登録、(2)投資案件一覧表示、(3)起業家との面談や投資委員会における議事録の投資案件に紐づけた管理とそのレポート、(4)起業家との資料を効率的に授受するためのリクエスト、(5)投資先の株価や保有株数、発行済み株数など投資実績の管理、(6)投資実績の分析、(7)出資者への報告書作成など。各種資料はクラウド上で管理する。

 凸版印刷はFUNDBOARD採用に当たり、出資の検討から出資後のモニタリングまで対応している点や、状況に応じてカスタマイズできる点を評価したという。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名凸版印刷
業種製造
地域東京都千代田区(本社)
課題事業の多角化に向けベンチャー企業との協業を加速したいが、投資業務が煩雑になる
解決の仕組みベンチャー投資に特化した業務支援ツールを導入する
推進母体/体制凸版印刷、ケップル
活用しているデータ投資対象になるスタートアップの起業家や企業情報など
採用している製品/サービス/技術ベンチャー投資業務特化CRM「FUNDBOARD」(ケップル製)
稼働時期2019年10月