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豪大手小売りのColes、在庫のリアルタイムな可視化に向けグローバルサプライチェーン基板を構築
2020年2月6日
オーストラリアの大手小売業者Colesは、在庫をリアルタイムに可視化するために、グローバルサプライチェーンのためのプラットフォームを構築した。プラットフォームを提供する米Inforの日本法人が2020年1月17日に発表した。
オーストラリアのColesは、2400以上の店舗を展開するオーストラリアの大手小売業。今回、世界中の在庫をリアルタイムに可視化するために、グローバルサプライチェーンの基盤を構築した。
同社は電球やアルミホイル、ゴミ袋などの台所用品を海外のサプライヤーから調達している。1週間当たりの顧客取引高は2000万件を超えることから、商品在庫を的確に把握し、各店舗への商品搬入までの時間短縮は重要な経営課題になっていた。同社の運用・変革担当マネジャーは、「顧客にとって重要なのは商品が手に入るかどうか」だと言う。
今回の基盤構築によりColesは、(1)流通在庫および配送センターの在庫削減による運転資本の削減、(2)貨物、滞船、通関を含む輸送コストの削減、(3)運送企業との取り引きの簡素化の3つを実現できるとしている。
同社のCIO(最高情報責任者)兼デジタル担当役員は、「サプライチェーン全体のコスト削減を実現しつつ、顧客により良い“買い物体験”を提供するよう尽力してきた。今回の投資は、その一環だ」と語っている。
グローバルサプライチェーンの基盤には、米Inforが提供するクラウドベースの商取引サービス「Infor Nexus」を採用した。取引先とやり取りする情報の流れをデジタル化するとともにデータの一元管理を図る。
企業/組織名 | 豪Coles |
業種 | 流通・小売り |
地域 | 豪ビクトリア州 |
課題 | 世界中から仕入れる商品の流通状況や在庫量が的確に把握できておらず店頭への納品に時間がかかっていた |
解決の仕組み | グローバルなサプライチェーン管理基盤を構築し、在庫量をリアルタイムに把握し、流通・在庫コストと削減と納期の短縮を図る |
推進母体/体制 | 豪Coles |
活用しているデータ | サプライヤーとの取引データなど |
採用している製品/サービス/技術 | クラウドベースの商取引サービス「Infor Nexus」( 米Infor製) |
稼働時期 | 2020年 |