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英国電池産業化センター(UKBIC)、品質管理から財務・人事までをカバーする情報基盤を構築

DIGITAL X 編集部
2020年3月10日

英国で次世代バッテリーの開発を支援する電池産業化センター(UKBIC)は、意思決定の迅速化や関係者との緊密な連携に向けた情報基盤を導入する。品質管理やトレーサビリティーといった生産現場と、財務・人事などの社内業務の双方を一元管理する。そのためのクラウドサービスを提供する米Inforが2019年12月12日(英国時間)に発表している。

 英国電池産業化センター(UKBIC:UK Battery Industrialisation Centre)は、次世代バッテリーの技術開発と商業化を支援するための組織。まずはEV(電気自動車)を製造する自動車業界を対象に、メーカーが本格的に製造を始める前の初期・中期の研究開発を支援する。英ウェスト・ミッドランズ州のコベントリー市付近に建設中で2020年春に正式開業する予定だ。

 そのUKBICは、意思決定の速度を速め、関係者との連携を密にするための情報基盤を導入する。同基盤上で、品質管理からトレーサビリティー、生産管理、財務・人事管理、分析までを一元的に管理する。

 情報基盤には、クラウド型ERP(統合基幹業務システム)「Infor Cloudsuite Industrial Enterprise」(米Infor製)を使う。(1)種々のビジネスプロセスに1つの情報基盤で対応する、(2)製造現場の業務をオンプレミスで管理する「Infor MES」と連動できる、(3)機密性の高いデータを扱える、(4)組織の拡大に合わせた機能やツールを使えるなどを評価したとしている。

 UKBICへのCloudsuite Industrial Enterpriseの導入はインドのHCL Technologiesが担当する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名英国電池産業化センター(UKBIC)
業種製造
地域英国ウェスト・ミッドランズ州、コベントリー市付近
課題自動車業界のEV(電気自動車)開発に向けた研究開発を支援するに当たり、意思決定速度を高め、関係者と密な連携を図りたい
解決の仕組み品質管理から財務や人事までの情報を一元管理する
推進母体/体制UKBIC、米Infor、インドのHCL Technologies
活用しているデータ品質、トレーサビリティー、生産、財務、人事、分析などの各データ
採用している製品/サービス/技術クラウド型ERP「Infor Cloudsuite Industrial Enterprise」、オンプレミス型製造管理システム「Infor MES」(いずれも米Infor製)
稼働時期2020年春(予定)