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英Marks&Spencer、店舗運営の円滑化に向け8万人超の従業員のスケジュール管理ツールを一新

DIGITAL X 編集部
2020年3月11日

英大手小売業のMarks&Spencer(M&S)は、8万人を超える従業員のシフト管理を容易にするためにスケジュール管理ツールを一新した。シフトの交代などの情報共有を図り、店舗運営の円滑化を図るとともに従業員とのエンゲージメントを強めるのが狙い。管理ツールを提供する旧JDA Software(現Blue Yonder)の日本法人が2020年1月17日に発表した。

 英Marks&Spencer(M&S)は、8万人を超える従業員を擁する大手小売業。各店舗には平均80〜100人の従業員が属し、1週間のシフト数は平均300で1日当たり10~20件のシフト変更が発生する。

 今回、適切な従業員が、適切なシフトで、適切な時間に勤務できるようにするため、シフト情報を従業員がリアルタイムで共有できる仕組みを導入した。従業員が利用するコミュニケーションチャネルを統合し、シフト情報を1カ所にまとめる。

 導入したのは、クラウド型のスケジュール管理ツールの「Workforce Management」(旧JDA Software製)の最新バージョン。米Microsoftのクラウド環境「Azure」上で動作している。これにコラボレーションツール「Microsoft Teams」を組み合わせ、従業員がシフト交代や休暇申請をPCからでもモバイル経由でも実行できるようにした。

 M&Sの小売・業務・施設担当ディレクターは、「適切な人材が、適切な時間に、適切な業務に取り組み、接客に集中できるかどうかが極めて重要だ。最終的にカスタマー・エクスペリエンスの向上につながるからだ。新しいスケジュール管理ツールにより、今まで以上に俊敏な店舗運営が可能になった」としている。

 新ツールの導入は、旧JDA Softwareのパートナー企業であるREPLが支援した。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名英Marks&Spencer(M&S)
業種流通・小売り
地域英ロンドン(本社)
課題全社で8万人の従業員が働いているがシフト情報の共有が不十分で、円滑な店舗運営に支障がでていた
解決の仕組み従業員とのエンゲージメントを高めるために、クラウド型のスケジュール管理ツールとコラボレーションツールを組み合わせ、どこからでもシフト変更や休暇申請をできるようにする
推進母体/体制英Marks&Spencer、英REPL
活用しているデータ従業員のシフト管理データ、勤務データなど
採用している製品/サービス/技術「Workforce Management」(旧JDA Software製)の最新バージョン、コラボレーションツール「Microsoft Teams」(米Microsoft製)