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ヒーター機器メーカーのサカエ、工程管理へのIoTを活用を検証
2020年4月6日
ヒーター機器や医用・科学機器を製造するメーカーのサカエは工場の工程管理にIoT(Internet of Things:モノのインターネット)を利用する実証実験を実施した。工程管理の仕組みは、ユニアデックスが提供した。2020年2月7日に発表した。
サカエはヒーター装置や医療機器などの製造会社。ヒーターの製造拠点である鬼石工場(群馬県藤岡市にある)にIoT(Internet of Things:モノのインターネット)を導入し、その効果を2020年2月〜3月末まで検証した。作業工程の進捗状況を示すデータの取得の容易さと、社内での情報共有速度の向上について、既存の仕組みと比べた。
検証では、各製造工程にIoTデバイス付きの無線ネットワーク装置を設置。作業指示書に基づき、IoTデバイスのスイッチをON/OFFすることで作業員の作業状況を集計し、作業の進捗状況を大型画面で共有するようにした(図1)。システムはユニアデックスが開発する「工程管理ソリューション」を利用する。
製造業では一般に、産現場の作業効率の向上や業務改善にITを活用している。だがユニアデックスによれば、既存の工程管理システムは、IT技術者不在では運用が難しく、中堅・中小の製造業では作業工程を表計算ソフトやホワイトボードで管理しているケースが多い。
今回検証した工程管理ソリューションでは、操作性をシンプルにしITの専門知識なしでも利用できるようにしたという。ユニアデックスは今回の検証結果を元に、製品を改善し2020年上期に商品化したい考えだ。
企業/組織名 | サカエ |
業種 | 製造 |
地域 | 群馬県藤岡市(サカエの鬼石工場) |
課題 | 作業工程の進捗状況の把握を、より容易にし現場での情報共有速度を高めたい |
解決の仕組み | 工場に設置したIoTデバイスを設置し無線でデータを収集し大型画面で共有する |
推進母体/体制 | サカエ、ユニアデックス |
活用しているデータ | IoTデバイスをON/OFFしたデータ |
採用している製品/サービス/技術 | 工程管理ソリューション(ユニアデックスが開発) |
稼働時期 | 2020年2月~2020年3月末 |