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青森県むつ市、高齢者の見守りにIoT電球を利用するサービスを実証

DIGITAL X 編集部
2020年4月10日

青森県むつ市は、高齢者見守りに通信機能を内蔵したLED電球(IoT電球)を使うサービスの実証に取り組んでいる。そのために連携協定をNTTコミュニケーションズとNTTレゾナントと結んだ。2020年2月12日に発表した。

 青森県むつ市が実証しているのは、高齢者の見守りに無線通信用のSIMを内蔵するIoT(Internet of Things:モノのインターネット)電球を使用するサービス。電球の点灯時間を記録し、それを分析することで高齢者の生活や健康状況を推察する。家族とも連携し適切なタイミングで訪問や電話連絡などを実施することで見守り活動の効率化を期待する(図1)。

図1:IoT電球を用いた高齢者向け見守りサービス実証事業のイメージ

 実証は、むつ市在住の独り暮らしの高齢者宅25世帯を対象に、2020年2月12日から6月30日にかけて実施する。使用するIoT電球は、NTTレゾナントが提供する「goo of thingsでんきゅう」である。同社が2019年4月から提供するIoTサービス「goo of things」における見守り機能の1つだ。

 goo of thingsでんきゅうでは、トイレなど高齢者が毎日利用する場所にIoT電球を設置し、電球の点灯記録をクラウドで記録し解析する。専用アプリから「5時間連続で点灯している」などと設定しておけば、その状態が発生したらアラートを家族や行政職員のスマートフォンに通知する。

 実証実験に当たりむつ市は、NTTコミュニケーションズとNTTレゾナントと「高齢者を対象とした見守りサービスに係る実証事業の連携協定」を2020年2月12日に締結している。

 NTTコミュニケーションズとNTTレゾナントがgoo of thingsでんきゅうを使って利用状態を調査し効果を測定する。またNTTコミュニケーションズは実証事業のマネジメントに加え、取得したデータと、むつ市が持つ医療や福祉データとの連携に関するコンサルティングを実施する。

 むつ市は今後、今回の協定で得られた成果をもとに福祉業務の効率化と拡充に取り組んでいく計画だ。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名青森県むつ市
業種公共
地域青森県むつ市
課題家族や行政職員による高齢者の見守り活動の効率化を図りたい
解決の仕組み高齢者宅のトイレなどに設置したIoT電球を用いて高齢者の生活や健康状況を推察し、適切なタイミングに訪問や電話連絡できるようにする
推進母体/体制むつ市、NTTコミュニケーションズ、NTTレゾナント
活用しているデータIoT電球の点灯記録
採用している製品/サービス/技術goo of thingsでんきゅう(NTTレゾナント製)
稼働時期2020年2月12日~6月30日