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横浜銀行、営業応接記録のモニタリング工数をAIのAPI連携で削減

DIGITAL X 編集部
2020年4月14日

コンコルディア・フィナンシャルグループの横浜銀行は、営業応接記録のモニタリング工数をAI(人工知能)を使って削減している。営業応接記録を管理するCRM(顧客関係管理)システムとAIエンジンをAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)で連携し実現した。APIを提供するFRONTNEOが2020年4月2日に発表した。

 コンコルディア・フィナンシャルグループの横浜銀行はCRM(顧客関係管理)システムで日々、大量の営業応接記録を保管し、それをコンプライアンスの観点から問題ないかモニタリングしている。モニタリングにかかる工数は膨大で、重要な取引をいち早くチェックする必要があった。

 今回、同モニタリング業務にAI(人工知能)を適用し、営業応接記録を重要度が高い順に並び替える仕組みを構築した。これによりモニタリング担当者のチェック業務の運用フローを短縮できると期待する。

 具体的には、CRMシステムにAIエンジン「KIBIT」(FRONTNEO製)の機能をAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)として提供する「KIBIT-Connect(キビットコネクト)」(同)を導入。営業応接記録のデータ変換作業を不要にし、CRMシステム上で営業応接記録の解析やスコアリングを実行できるようにした。

 横浜銀行は2017年4月からKIBITを使ってモニタリング業務の効率化に取り組んできた。ただこれまでは、営業応接記録をAIで解析するためにCRMシステムから応接記録を取り出しデータ変換するなどの作業が必要だった。

今後は、KIBIT-Connectを他システムとも接続し、営業応接記録のモニタリング以外の業務にも活用していく考えである。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名横浜銀行
業種金融・保険
地域横浜市(本店)
課題営業応接記録のモニタリングにかかっている工数を削減したい
解決の仕組み営業応接記録を管理しているCRMシステムとAIをAPIで連携し、CRMシステム上でデータを解析する
推進母体/体制横浜銀行、FRONTNEO
活用しているデータ営業応接記録
採用している製品/サービス/技術AIエンジンをAPIで提供する「KIBIT-Connect」(FRONTNEO製)
稼働時期2020年4月