- UseCase
- 製造
アイ工務店、顧客の住宅に電力センサーを標準装備しスマホアプリも提供
2020年4月15日
住宅建設会社のアイ工務店は、同社が提供する住宅に電力センサーを標準装備とし、月々の電気料金を可視化できるスマートフォン用アプリケーションの提供を開始した。IoT(Internet of Things:モノのインターネット)を組み込んだ新しい住宅提供に力を入れる。電力センサーなどを提供する東電グループのエナジーゲートウェイが2020年2月25日に発表した。
アイ工務店は、AI(人工知能)やIoT(Internet of Things:モノのインターネット)を使った新しい住宅の提供に取り組む建設会社。2020年1月から同社が提供する住宅において電力センサーを標準装備にした。併せて顧客には、電気料金の可視化などができるスマートフォン用アプリケーション「アイ・住マイル」を提供する(図1)。
アイ・住マイルでは、月々の電気料金や家電ごとの電気料金が把握できる。加えて、家電のリモコンや、給湯器、ドアホン、エアコン用アプリと連携する機能も持ち、スマホから家庭内の機器や設備を操作することができる(図2)。
電力センサーとスマホアプリは、東京電力グループのエナジーゲートウェイが開発した。ススマホアプリは同社の「ienowa(イエノワ)」をアイ工務店向けにカスタマイズしている。
アイ工務店は今回、エナジーゲートウェイ製の住宅管理会社向け営業支援ツール「hitonowa(ヒトノワ)」も採用した。暮らし関連の問い合わせの受付やお知らせの配信といった機能を持つツールで、アイ工務店は施主とのコミュニケーション不足による営業機会の損失を防ぐほか、アンケートに基づくよるアフターメンテナンスの品質向上やリフォームの提案などに利用する。
エナジーゲートウェイは、電気の計測・分析面でアイ工務店をサポートする。省エネ機器の提案や、太陽光発電の売電先の案内、掃除代行といった生活サービスの提供も支援する考え。
企業/組織名 | アイ工務店 |
業種 | 製造 |
地域 | 大阪市中央区 |
課題 | AIやIoTを用いた次代の住宅を事業化したい |
解決の仕組み | 住宅への電力センサーを標準装備しに、宅内のIoT機器とも連動できるスマートフォン用アプリケーションを提供する |
推進母体/体制 | アイ工務店、エナジーゲートウェイ |
活用しているデータ | 分電盤に設置した電力センサーで取得する電力データなど |
採用している製品/サービス/技術 | 電力センサー、アイ工務店用にカスタマイズしたスマートフォン用アプリ「ienowa」、顧客とのコミュニケーションツール「hitonowa」(いずれもエナジーゲートウェイ製) |
稼働時期 | 2020年1月 |