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ドイツ食品卸大手のMETRO、需要予測に基づき在庫を最適化する仕組みをグローバル展開へ

DIGITAL X 編集部
2020年4月17日

ドイツの大手食品卸業者のMetroが、需要予測に基づいて在庫水準を適正に保つ仕組みを強化するとともに、グローバル展開を検討する。2017年から取り組むサプライチェーン戦略だが、より精度を高めるとともに事業展開する複数の国への展開を図る。仕組みを実現するソフトウェアなどを提供する米Blue Yonder(旧JDAソフトウェア)が2020年3月3日に発表した。

 独デュッセルドルフに本社を置くMETROは、ホテルやレストラン、ケータリング事業者などに食品や厨房器具を提供する卸売業者の大手。日本を含む世界34カ国で大型店舗とオンラインを組み合わせて商品を販売するオムニチャネル戦略を展開している。

 今回、より正確な需要予測と在庫の最適化を図るために、需要予測と在庫補充の仕組みを拡張することを決めた。これにより、(1)商品のライフサイクルの短期化や季節性がもたらす需要変動の調整プロセスや在庫水準を管理するためのプロセスを刷新する、(2)在庫回転率を高めながら在庫水準を削減する、といった経営課題の解決を図る。

 そのために需要予測と在庫補充の仕組みを組み合わせ、市場の変動要因を考慮した需要を正確に予測できるようにする。自社リソースを戦略的かつ収益を高められる領域に配分し、在庫の最適化を図る。

 こうした考え方はポーランドで2017年から取り組んできた。その後、現在までに5カ国に展開している。そこでの成果をみながら、グローバル展開を検討していく。

 なお需要予測と在庫補充の仕組みには米Blue Yonderのソリューションを利用する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名独METRO
業種流通・小売り
地域独デュッセルドルフ(本社)、ポーランドなど5カ国に展開済み
課題需要を正確に予測し在庫の最適化を図りたい
解決の仕組み需要予測と在庫補充の仕組みを組み合わせることで需要変動を調整するプロセスおよび在庫管理プロセスを刷新する
推進母体/体制 独METRO、米Blue Yonder
活用しているデータ顧客との取引データや在庫データなd
採用している製品/サービス/技術需要予測ソリューションと補充ソリューション(米Blue Yonder製)
稼働時期ポーランドで2017年に取り組みを開始