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コニカミノルタ、大阪に新設する研究開発拠点にローカル5Gを導入へ

DIGITAL X 編集部
2020年4月17日

コニカミノルタは、大阪府高槻市に建設中の研究開発拠点にローカル5Gを導入する。画像IoT(Internet of Things:モノのインターネット)やヘルスケアの領域でデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するのが目的。2020年10月の竣工を目指している。2020年3月12日に発表した。

 コニカミノルタは現在、大阪府高槻市に新たな研究開発拠点となる「InnovationGarden OSAKA Center」を建設中だ(図1)。同Centerは、関西地区における同社の画像IoT(Internet of Things:モノのインターネット)/AI(人工知能)技術を開発するためのハブとしての位置付けで、顧客やパートナー企業とのオープンイノベーション(共創)を推進する。

図1:2020年10月竣工予定の「InnovationGarden OSAKA Center」の外観イメージ

 InnovationGarden OSAKA Centerには、5G通信のプライベート版であるローカル5Gを導入する。そのためにNECと、画像IoT/AI技術やヘルスケアなどの領域で5Gを活用したデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に向けて共創することで合意した。ローカル5G導入は、その第1弾であり、NECが基地局や端末などのネットワーク機器を提供する。

 Center開設後は、コニカミノルタの画像IoT/AI技術と医療機器/オフィス機器の融合およびNECが持つ5G/AI技術との融合に取り組む。産業光学システムや医療機器、オフィス機器の付加価値を高めたい考えだ。Centerは2020年10月の竣工を目指している。

 ローカル5Gは、総務省が2019年12月に5Gの電波を携帯電話事業者以外の企業や自治体が、それぞれの敷地や建物でも利用できるようにした制度。セキュアで安定した超高速通信が可能な専用ネットワークを構築できる。ローカル5Gを活用することで種々の領域でDXが起きると期待されている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名コニカミノルタ
業種製造
地域大阪府高槻市(新研究開発拠点「InnovationGarden OSAKA Center」)
課題産業光学システムや医療機器の付加価値を高めたい
解決の仕組みNECと協業し、ローカル5GをインフラにしたIoT/AI技術との融合を図る
推進母体/体制コニカミノルタ、NEC
活用しているデータ画像IoTデータなど
採用している製品/サービス/技術ローカル5G(機器はNECが提供)
稼働時期2020年10月予定