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味の素、食材の購入記録から栄養バランスをスコア化するサービスをシルタスと共同開発

DIGITAL X 編集部
2020年4月24日

味の素が、食料品の購入記録から栄養バランスをスコア化するサービスを、ヘルスケア関連IT企業のシルタスと共同開発した。スマートフォン用アプリケーションとして2020年3月18日から提供している。スコアを高めるための食材やレシピも提供する。シルタスが同日発表した。

 味の素が、ヘルスケア関連IT企業のシルタスと共同開発した「毎日の栄養通信簿~人生100年、健康で生きるために、アジパンダがあなたの栄養を毎日採点!~」は、食材の購入データから取得できる栄養を分析し、利用者が選ぶ「健康テーマ」ごとの栄養バランスと、たんぱく質の素になるアミノ酸のバランスを診断しスコア化する(写真1)。

写真1:「毎日の栄養通信簿」の画面例。食材の購入記録から栄養バランスをスコア化する。お薦めのレシピも提供する

 味の素にとっては、栄養軸で顧客を理解できるようになり、消費者一人ひとりの栄養状態に基づく商品提案が可能になると期待する。

 毎日の栄養通信簿は、シルタスが2019年3月から提供している栄養バランスのチェックアプリ「SIRU+(シルタス)」の追加機能として提供する。SIRU+の画面上に表示されるバナーをクリックすることで利用できる。

 SIRU+は、提携するスーパーなどが発行するポイントカードを登録することで、食材購入記録を取得し、それら食材から所得できる栄養素を分析し、不足する栄養素を補える食材やレシピを表示する。レシピ内容についても味の素と2020年3月5日に連携し、味の素が作成したレシピを掲載している。

 アプリの利用者は、自身の栄養バランスを記録を付ける手間なく客観的に把握できる。繰り返し利用すれば食の好みをアプリが機械学習し、個人の食生活に合わせた適切な買い物を提案する。毎日の栄養通信簿では、スコアを高めるためのお薦め食材やレシピも提示する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名味の素
業種製造
地域東京都中央区(本社)
課題栄養バランスの視点から顧客接点を確立し商品を提案したい
解決の仕組みポイントカードにひもづく食材の購入記録から栄養バランスをスコア化するスマートフォン用アプリケーションを提供する
推進母体/体制味の素、シルタス
活用しているデータ食料品店のポイントカードにひもづく購入記録など
採用している製品/サービス/技術食材の購入記録を基に栄養バランスをチェックするスマートフォン用アプリケーション「SIRU+」(シルタス製)など
稼働時期2020年3月18日