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ブリヂストン、製造現場におけるローカル5G活用領域を検討する実証実験

DIGITAL X 編集部
2020年4月30日

ブリヂストンは製造現場におけるローカル5Gの活用に向けた実証実験に取り組む。技術センターとタイヤの製造工場にローカル5Gネットワークを構築する。実験に共同で取り組むNTTコミュニケーションズが2020年3月26日に発表した。

 ローカル5Gは、5Gのネットワークを企業や自治体が免許を受け、それぞれの敷地内で構築・利用するもの。今回の実験では、4.5GHz帯および28GHz帯の実験試験局免許を取得し、共同で実験するNTTコミュニケーションズ(NTT Com)がブリヂストンの技術センターとタイヤ製造工場にローカル5Gネットワークを構築し、通信品質や大容量データの送受信などを実験する(図1)。

図1:ブリヂストンの製造現場で実施するローカル5Gの実証実験の概要

 具体的には、(1)複数拠点に設置した測定器と通信端末で受信レベルを測定する電波伝搬試験、(2)離縁やスループット性能を複数拠点で測定する通信性能試験、(3)ローカル5Gを利用した各種アプリケーション試験である。

 これらの実験を通じて、ブリヂストンがタイヤ製造プロセスに設置しているセンサー類の無線化や、高精細カメラを使ったスキルレベルが高い技術者の技能の分析など、製造現場へのローカル5Gの活用領域を検討していく。

 なおNTT Comは自社のラグビーチーム「シャイニングアークス」のホームグラウンドである「アークス浦安パーク」において、ローカル5Gと多段エッジコンピューティングを組み合わせた実証実験も予定している。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名ブリヂストン
業種製造
地域ブリヂストンの技術センターおよびタイヤ製造工場、東京都中央区(本社)
課題製造現場のスマート化を図りたい
解決の仕組み技術センターと製造工場にローカル5Gネットワークを構築し、製造現場のローカル5Gを使ったアプリケーションの適用領域を検証する
推進母体/体制ブリヂストン、NTTコミュニケーションズ
活用しているデータ工場に設置したセンサーデータ、高精細カメラで撮影した画像データなど
採用している製品/サービス/技術ローカル5Gネットワーク(4.5GHz帯および28GHz帯の実験試験局免許を取得。NTT Comが構築)
稼働時期2020年6月から(発表時の予定)